小林文夫『近世支那經濟史研究』弘文堂,1942 中国は古代の戦国時代以降封建的だったためしがなく、特に農業官僚制が確立した宋代以後はまったく封建的でなかった。小林文夫は封建社会の特徴として(1)地方割拠的政治、(2)封土制、(3)武士階級の存在、(4)経済単位の狭域、(5)自由の制限、(6)尚武・服従・復讐の風尚を列挙し、宋代以後の中国がいかに封建的でないかを力説した。それでも中国を封建社会とする説が多いのは、唯物史観を鵜呑みにして資本主義社会に至っていないから封建社会だと主張するものだと批判した。 鉄山博によると、毛沢東は「中国の封建制度は周・秦以来3000年以上続いた」といかにもマルクス主…