15世紀の南九州は、ずっと戦乱つづきであった。守護家である島津氏に分裂があり、家督相続問題もあり、そこに対立が生まれた。さらには、旧来からこの地にある国人衆もたびたび反抗する。守護家は支配体制を確立していこうと戦いを重ねていった。 しかし、安定しかかったかと思えば、ほころびがすぐに出て崩れはじめる。また混乱を治めようと動く。そしてまた、ほころびが……。と、その連続だった。 大混乱の15世紀を一気にたどる。 奥州家と総州家の抗争 奥州家の相続問題と、伊集院頼久の乱 島津久豊が領内を制圧 兄弟対立、島津忠国と島津用久 父子対立、島津忠国と島津立久 薩隅日三州争乱 奥州家と総州家の抗争 14世紀の南…