ドイツを中心とする欧州の経済事情を知りたくて、本書を読んでみた。 内容としては、ドイツを中心とした「自動車産業」の話であり、ドイツ在住の長い著者ならではの視点が非常に面白い。 また、自動車業界について、詳しく調べており、例えば、ドイツでの自動車産業の誕生の下りなどが、興味深い。ダイムラーやベンツが(それぞれ人名)エンジンを開発するエピソードである。 それから面白いのは、電気自動車の記述である。中国やEUでは、「政治的」な理由で、無理やり普及させようとしているが、本当に環境に良いのかは未知数である。発電するのにも、製造するのにもCO2を使うし、それどころか、レアメタルを大量に消費する。レアメタル…