-----講義録始め------ その診断前後からの心理支援、いろいろな意味での支援において、心理職が関われることや心理士に期待できる役割について教えていただけますでしょうか。 「心理の専門家は、もちろん認知症の診療の場で心理検査を行うことが多いですが、心理検査も大事です。ただし、単に検査を行うだけでなく、認知症とともに生きることがどういう体験なのかを考えながら心理検査をすることが重要です。心理検査だけが心理の仕事ではないので、検査をしている時でも、終わった後でも、認知症と共に生きることについて語り合い、感じ合うことが大切です。心理の専門家であるからこそ、一方通行のQ&Aではなく、お互いに思い…