「古典」とされる哲学や思想の本は、つまらないことが多いです。それは、古典が「あたりまえ」のことを古臭い文体でくどくどと書いているものだからです。 古典のメッセージは、当時は最先端でも、今の私たちにとっては常識です。後世に大きな影響を与えたとは、そういうことです。 たとえばF.ベーコンやデカルトといった近代初頭の哲学者(超古典ですね)は「アリストテレスなどの古代の学説をうのみにせず、自分の頭で考えろ」と力説しています。当時は古代の学説に権威があったので、この主張は革新的でした。 でも、今の私たちはアリストテレスを何とも思っていないので、それを「疑え」と言われても困ります。 古典とはそういうものな…