藤原仲麻呂の乱とも。 奈良時代は淳仁天皇の代、天平宝字8年(764年)9月に藤原恵美押勝(藤原仲麻呂)が起こした反乱。 光明子(光明皇太后)の崩御後、孝謙上皇の権威回復に焦った押勝が反逆を企てたが中途で発覚し鎮圧された。この乱で押勝は討死。道鏡が重用されるようになり、淳仁天皇はこの乱に加わったとして廃位、孝謙上皇が重祚し称徳天皇となる。 押勝はその子孫を次々と要職に就けて藤原氏本家にも対立者を生んでおり、根回しに失敗して孤立していたと考えられる。
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こんばんは! 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 馳星周著、 『北辰の門』読了。 ※奈良時代の小説一覧はこちら。 馳氏の「藤原一族三部作」の一つで 祖父・不比等の「比ぶ者なき」、 父・武智麻呂ら四兄弟の「四神の旗」に続く、 藤原仲麻呂が主役の作品です。 藤原氏は1300年続く 日本の政治システムを作った一族であり、 天皇を中心に 藤原氏が要職に就いて周りを固め、 政治の中枢を握ってきました。 不比等が基礎を作り、 不比等の息子たち四兄弟が その基礎を盤石にし、 孫の仲麻呂は更に高みを目指しますが、 「恵美押勝の乱」 (藤原仲麻呂の乱)につながっていきます。 不…
こんばんは! 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 高橋克彦著、 『風の陣 第二弾<大望篇>』読了。 ※奈良時代の小説一覧はこちら。 『風の陣』シリーズは 高橋氏の「蝦夷四部作」の 一作目です。 橘奈良麻呂の乱を題材とした 「風の陣 第一弾<立志篇>」に続いて 第二弾となる本作では 「恵美押勝の乱」を 主題としています。 hitorijikan-nico2.hatenablog.com 橘奈良麻呂の謀反を平定し、 関係者をことごとく処罰した後は 恵美押勝(藤原仲麻呂)が 淳仁天皇を自在に操って権勢をふるう中で、 黄金を狙った陸奥支配の野望も抱きます。 ところが、…
恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱、宇佐八幡宮神託事件を紹介する。当時の時代背景をふまえながら、次の流れで紹介していく。 ・聖武天皇による東大寺の廬舎那仏の建造・女帝が続いた7、8世紀の時代・光明皇后・孝謙天皇/称徳天皇・藤原四兄弟の病死と橘諸兄(たちばなのもろえ)・藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)の乱(740年)・孝謙天皇の即位と藤原仲麻呂・聖武の崩御(756年)と橘奈良麻呂の乱(757年)・淳仁天皇の即位と藤原仲麻呂の政策・孝謙上皇に近づく道鏡・恵美押勝の乱と淳仁天皇の流刑・宇佐八幡宮神託事件 ■聖武天皇による東大寺の廬舎那仏の建造聖武天皇(在位:724年~749年、生没年701~756年)の詔によ…