エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告【新版】 作者:ハンナ・アーレント みすず書房 Amazon SNSで炎上騒ぎが起きたとき、「みんながやってるから」と批判の輪に加わってしまったことはありませんか。学校で誰かがいじめられているとき、止められずに見て見ぬふりをしてしまったことはありませんか。 私たちは普段、自分を「悪い人間」だとは思っていません。でも時として、結果的に誰かを深く傷つけてしまうことがあります。なぜ「普通の人」が「悪い結果」を生んでしまうのでしょうか。 この疑問に深い洞察を与えてくれるのが、20世紀の政治哲学者ハンナ・アーレント(1906年-1975年)が提唱した「悪…