野口悠紀雄 氏と言えば、日本悲観論者の巨頭である。 あるいは、警鐘乱打者の巨頭と言った方がよいか。 その野口氏の新著タイトルは、まさに面目躍如と言うべきか集大成と言うべきか、『日本が先進国から脱落する日』(プレジデント社)というものである。 (⇒ プレジデントオンライン 2022年11月17日記事:日本の歴史的転換点「先進国時代」の終わり アベノミクス以降「一人あたりGDP」は日本だけ落下の一途) いまや日本人の賃金が30年間も上がることなく、経済規模ではとっくに中国に抜かれ、一人当たり経済力では韓国や台湾にも抜かれようとしているのは、日本人の常識である。 こうなったのはなぜなのか、誰のせいな…