●歌は、「昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花君のみ見めや戯奴さへに見よ」である。 愛媛県西予市 三滝公園万葉の道(42)万葉歌碑(紀女郎) ●歌碑は、愛媛県西予市 三滝公園万葉の道(42)にある。 ●歌をみていこう。 ◆晝者咲 夜者戀宿 合歡木花 君耳将見哉 和氣佐倍尓見代 (紀女郎 巻八 一四六一) ≪書き下し≫昼は咲き夜(よる)は恋ひ寝(ね)る合歓木(ねぶ)の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ (訳)昼間は花開き、夜は葉を閉じ人に焦がれてねむるという、ねむの花ですよ。そんな花を主人の私だけが見てよいものか。そなたもご覧。(伊藤 博 著 「万葉集 二」 角川ソフィア文庫より) (注)きみ【君・…