ちょうど、看多機に通っている頃だ。訪問医に、人工呼吸器を付ける気持ちを、度々聞かれた。 嫌な話だ。どうする? 答えはいつも「付けたくない」だ。一度、呼吸器を付ければ、外せないからだ。家族は、この話に真剣に乗って来ない。 同意すれば、死を容認したことになる。 青い空、向日葵の道が続く こんな分かれ道ならいいのに私が100歳で「付けない」と言ったとする。 家族は「そやな、十分長生きしたもんな」で終わるだろう。 30-40代ならばどうか? 子どもの成長を見守りたい。 呼吸器を付けて「生きる選択」をする人が、多いかもしれない。 60歳の私の場合はどうか。 死ぬには早い、中途半端な年齢。 しかし、治る見…