医学・歯学の高度化・専門化にしたがって、その診療科や分野において高度な知識や技量、経験を持つ医師・歯科医師のこと。
登録医、認定医、専門医、指導医など細分化された区分が設けられているのが一般であり、各医歯学系学会が認定・付与し、現在約50の学会が本制度を設け、のべ2万4千人ほどの医師・歯科医師が認定を受けている。
貸借対照表は経済規模などを表していて、その企業の『体格』を表している感じです。 今日は『損益計算書』についての話ですが、ボクシングでいえばパンチ力がどのくらいなのかという『利益を出す能力』を表しています。 損益計算書はドラクエで言う攻撃力みたいなもの! 損益計算書(P/L Profit and loss statement)とは 損益計算書はwater fallと言われるように100%の収益から経費を引いて残ったものが利益! 損益計算書(P/L)とは、企業が1会計年度(通常1年)の活動のなかでいくら売上(収益)が出て、いくら費用がかかり、いくら利益(損失)が出たのかを記載したもので…
『高血圧』の最後として『Clinical inertia』の話です。 がおー JSH2019には厳格な血圧コントロールが重要であるにも関わらず、血圧コントロールが不十分な場合、Clinical inertiaが関連することがあると言ってます。 …というか、他の糖尿病やCKD他、どの分野でも言われていることです。 「Inertia」は状態が変化しない慣性の意味です。 『Clinical inertia』とは 治療を開始すべきであるのに開始しない状態 治療強化を行うべきなのに行わない状態 のことを意味します。 医者側の「まぁ、いっか」や患者さん側の「薬を増やしたくないんです」みたいなのが原因となり…
とうとう高血圧に使うお薬の話です。今回は完全に医療系の方向けですが、これも専攻医が1回のレクチャーで覚えさせられる内容の一部です。専門用語の方が入りやすいと思うので、通常のレクチャー通りで専門用語は書き換えてません。 薬物治療 ACE-I ARB Ca拮抗薬 利尿剤 βブロッカー(αβブロッカー含む) ARNI(アーニーと呼ばれる) 結局どの薬を使うのか? 合併症がない場合はコクランレビュー15)からは総心血管イベントとうっ血性心不全に関しては利尿剤>Ca拮抗薬、脳卒中に関してはCa拮抗薬>ACE-I/ARB、心筋梗塞でもCa拮抗薬>ARBだが、うっ血性心不全に関してはACE-I/ARB>Ca…
高血圧の治療のうち、お薬を使わない他の治療についてです。 運動 運動 運動が降圧効果があることは1986年に週3回の運動プログラム(135分/週)と週7回の運動プログラム(315分/週)の降圧効果を比較11)したところ、週7回の方が有意に低下していたが、その70〜100%を週3回のプログラムが達成していたため、2日に1回程度、週120分程度の運動がよく推奨されている。その後、頻度と週の総運動時間のどちらがより重要かを確認するために2003年にステージ1または2の本態性高血圧の207人の未治療被験者を対象とした8週間の運動介入研究12)が行われた。運動の期間と頻度/週に基づいて5つの群に分けられ…
やっと『高血圧の治療』の話です。 でもまだまだ途中なんです…。 校長先生の話のように長い『高血圧』の話… 高血圧の治療 非薬物治療 DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension diet):米国保健福祉省の国立衛生研究所(NHLBI)が考案した血圧を低下させる目標の健康的な食事で、果物、野菜、全粒粉、低脂肪の食品、豆類、ナッツ、種、脂肪の少ない赤身の肉を推奨、K、Ca、Mg、食物繊維豊富な食事のこと。飽和脂肪酸、コレステロール少ない、心血管疾患による死亡、心筋梗塞、脳卒中を減らすことがわかっている。DASH食自体は血圧を下げることについてエビデンス…
『高血圧』は治療した方が良いといっても、どこまで下げたら良いの?という部分は医者によって説明が違います。最近までの研究だとこんなことがわかってますよーというお話です。 高血圧の話は険しい道のりと一緒…長いんです。 治療目標について JSH2019 75歳以上、蛋白尿陰性CKD、脳血管障害(両側頸動脈狭窄、脳主幹動脈閉塞) ⇨ 140/90mmHg それ以外 ⇨ 130/80mmHg 75歳以上でDMや蛋白尿陽性CKDがある場合で忍容性があれば130/80mmHg ACC/AHA2017 一律130/80mmHg ESC/ESH2018 65歳未満の健常人130/80mmHg 65歳以上 140…
さて、『高血圧の話』の続きです。そろそろ退屈ですよね…、わかります、わかります。 忙しい日々に勉強させられる専攻医… 高血圧の初期評価 初期評価は3つの軸で行うとわかりやすいです(JNC7より)。 ①心血管リスクの評価 ②臓器障害/心血管疾患合併の有無 ③二次性高血圧の除外 の順番です。 高血圧の初期評価①について ①心血管リスクの評価として 電子カルテから 年齢(男>55歳、女>65歳) 受付時に確認しているはず! 肥満(BMI>30) 初診時に身長・体重測定を忘れずに! 検査より 糖尿病 血糖値、HbA1c 脂質異常症 HDL、T-cho、TG ※保険上LDLを含められず、LDL=T-ch…
さて、前回『高血圧の歴史』的な部分の話で終わってしまいましたが、勉強を始めるときに『歴史から語りたがる』のは昭和生まれの古臭い考えなのはわかってますが、うちのクリニックの研修は歴史から入るワンパターンですw!すみません。 昭和世代の勉強は歴史から! …では続きです。赤字は追加説明です。 高血圧のスクリーニングの対象(誰に血圧測定を行うのかという話です) USPSTF(米国予防医学専門委員会:United States Preventive Services Task Forceというエビデンスや費用などを参考に予防医学の推奨を行っている機関で推奨対象、推奨開始年齢と終了年齢などが設けられている…
なるべくとっかかりやすい様に優秀な先生でも失敗した部分を書いていましたが、今までのブログの内容だと本当に優秀な専攻医の先生があんまり勉強していないんじゃないかと思われてしまうのは私の拙い文章の責任だと思います。 そのため、実際の専攻医の先生たちが勉強する内容の一部分をしばらく公開しようかと思います。研修修了生はこのほとんどの分野を3〜6ヶ月(最短で1ヶ月で修了した先生もいます)できちんと理解して使える状態で修了していくので、本当に大変なんです(毎日の業務にプラスして勉強をさせられるので、大変だと思います)。 忙しい業務の間に勉強をする… 『高血圧』を題材にしますが、 他にも自分のクリニックで準…
毎回、専攻医の先生が研修にきてくれると、レクチャーをスライドで用意していたのですが、後から復習する時間がないことが多いらしいので、質問を受けた部分をなるべく動画にしてあげよう…と決意して既に挫折しそうな毎日です。 動画は一般向けで、なるべくわかりやすい言葉を使っているつもりですが、わかりにくかったらブログのコメントかツイッターで教えてください… 目標決めようって言ったの、自分なのに…挫折しそうです。 優秀な専攻医の先生が、なぜか、同じランクのステロイドを複数使っていたので、あえて使い分けているのかな?と思っていたら、そもそもランクなんて知りませんとのことでした。 まずは前提として基剤と剤型の話…
離島医療を離れ最前線の現場に立つと、知らない医療機器、使ったことのない薬剤とたくさん触れ合う機会があり、日々初めましての繰り返しで調べないといけないことが山積していく。。 これもまた人生。 今回は、輸液編 その名も『アクチット』聞いたことも使ったこともなかった。 見返せば、皆が持ってる【大塚製薬の輸液・栄養製品組成早見表】には書いてあった。 以前紹介した、『レジデントのための これだけ輸液』 には登場してなかったので、アドバンス輸液といったポジションということにしておく。 このアクチット。。 指導医から糖尿病症例の維持液に使えということで巡り会えた。 はじめまして。アクチットさん。 まだ使用経…
2022年4月に面白かった病院経営Tweetをまとめました! 新人教育や体制変更などに関するつぶやきも目立ち、新年度の幕開けを感じて改めて気が引き締まります。もちろん病院経営関連のトピックも、さまざま盛りだくさんとなっております! 病院経営のヒント まとめました-医療機関に完成はない。成長し続けないと死ぬ。という話。|tetsurofujita @tetsurofujita #note https://t.co/GoabDrdYgr— 藤田哲朗@富山の医療経営士・中小企業診断士 (@tetsurofujita) 2022年4月25日 収益 = 単価×延べ数「〇〇科の目標は△△」もうね、伝え方が…
60こんにちは、Dr. KKです。 前々回まで神経性やせ症の記事を書いていました。 dr-fire.hatenablog.jp dr-fire.hatenablog.jp そこで今回は、摂食障害におけるおすすめの参考書を挙げていこうと思います。 (1)拒食症身体治療マニュアル (2)摂食障害入院治療 (3)摂食障害治療ガイドライン (4)家族で支える摂食障害:原因探しよりも回復の工夫を (5)摂食障害:食べない、食べられない、食べたら止まらない (6)摂食障害の身体治療:チーム医療の実践を目指して (7)まとめ:身体治療が第一優先、その後はゆっくりやれば良い (1)拒食症身体治療マニュアル 拒…
特に緊急度が高い電解質異常であり、 かつ日常的に遭遇頻度の高い高カリウム血症のマネジメントについて まとめてみます。 具体的にどう動けばよいかスッキリすると思います。
千葉市内で糖尿病の治療を考えているけど…。どのクリニックを受診すればいいのか迷う。 このようなお悩みを解決します。 この記事では、千葉市内で糖尿病治療を行っている「クリニック」をランキング形式でご紹介していきます。各クリニックには「糖尿病治療の名医」がおりますので、安心して受診できますよ。なお、ご紹介するクリニックの中には実際に訪れたところもありますので「院内の様子」や「先生の雰囲気」など詳しく解説していきますね。ぜひ最後までご覧ください。 【目次】千葉市内で糖尿病の治療!名医のいるクリニックをランキング形式で紹介します【千葉市内で糖尿病の治療!名医のいるクリニックランキング第1位】板谷内科ク…
千葉市内で糖尿病の治療を考えているけど…。たくさんあるから迷う。千葉市内に専門医っているの? このような疑問にお答えします。 この記事では、千葉市内で糖尿病治療を行っている「クリニック」と「糖尿病治療の専門医」をご紹介していきます。ご紹介するクリニックの中には、実際に訪れたところもありますので「院内の様子」や「先生の雰囲気」など詳しく解説していきますね。ぜひ最後までご覧ください。 【目次】千葉市内で糖尿病の治療!専門医のいるクリニック4選【千葉市内で糖尿病の治療!専門医のいるクリニック1】板谷内科クリニック【千葉市内で糖尿病の治療!専門医のいるクリニック2】スラージュ内科クリニック【千葉市内で…
Sturman N, Fitzmaurice E, Waters E, Sheldrake M, Lee C. The educational affordances of external clinician observation of GP trainee consultations. Med Educ. 2022 May 17. Epub ahead of print. 背景:臨床指導医による研修生の実践の直接観察の重要性については広く認められている。しかし、指導医以外の観察者による観察についてはあまり知られていない。我々は、教育・評価目的でGP研修生の診察を外部から観察することの教育…
Dunbar-Yaffe R, Wu PE, Kay T, Mylopoulos M, McDonald-Blumer H, Gold WL, Stroud L. Understanding the Influence of the Junior Attending Role on Transition to Practice: A Qualitative Study. J Grad Med Educ. 2022;14:89-98. 背景:ジュニア・アテンディング(Junior Attending: JA)の役割は、研修の最終年度によく行われる教育モデルであり、very senior resi…
はじめに 診療体制の変化で慌ただしくなっており、公表が遅れてしまいましたが、昨年度の病院総合内科における診療実績を公表いたします。病院総合内科への参加を考えている皆様、ホスピタリスト業のみでJ-OSLERを完遂することに不安を抱えている皆様にとって、少しでもお役に立てる内容となれば幸いです。 2021年度の診療体制 2021年度は、病院総合内科専属の専攻医2名と救急・集中治療科兼任の指導医2名の合計4名体制で診療科を運営しており、不定期で初期研修医が1~2名ローテートしておりました。主に救急外来から軽症~中等症の症例を受け入れたり、集中治療によって全身状態がある程度まで改善した元・重症症例を受…
5万年ぶりの更新。近況、J-oslerとJ-goalというまるで臨床能力の向上に寄与しない事務作業に追われている。恋活が終わって婚活に移行してぼちぼち結婚か、というところまで来ている。挨拶イベント消化済。専門医関連の書類提出に追われていると伝えたのだが、なぜか今週に面談が入った。指導医氏は私につくばに行くことを期待しているようだ。ライフイベント発生中なので今後の予定は決まらない。 散々こき下ろしておきながらも、J-oslerの病歴要約を作る作業では調べものをするために元来自分には好奇心があって知識を収集することが好きだったことを思い出すという効果はあった。自分は知識ベースの何かが好きなのだと思…
追放モノが流行りですね! 「学会を追放された」ってかっこいいんだけれど、学会費を滞納すれば誰でもなれるんだよね。 — medtoolz (@medtoolz) 2020年5月28日 今週のぷにる、実際に学会を追放されるケースを知ってしまってからこの手の博士を見ると「学会費滞納したんやな」と思ってしまってよくない。 pic.twitter.com/Y43MUnXJYp — ほねなしマルシー (@mkd_light) 2022年4月14日 何が起きたかというと,少年漫画でよく出てくる「学会を追放された博士」に対してSNSで「学会を追放されるのは会費滞納くらいだよ」ネタが浸透した結果,「会費滞納によ…
How Clinical Supervisors Conceptualize Procedural Entrustment: An Interview-Based Study of Entrustment Decision Making in Endoscopic TrainingJeyalingam, Thurarshen MD, MSc1; Brydges, Ryan PhD2; Ginsburg, Shiphra MD, PhD3; McCreath, Graham A.4; Walsh, Catharine M. MD, MEd, PhD5Author InformationAcade…
Body hacking ボディー・ハッキング ハイテク測定機器を駆使して、自分の体の状態(体脂肪率、血圧、心拍数、骨密度など)をリアルタイムで把握すること。 時計型の計測機器を常に身に付けて、一言・・・・ 「おお、麗華ちゃんの前に来ると心拍数が上がってるわ、俺って麗華ちゃんに惚れてるのかなあ・・」 などと言う・・・ホンマにメンドクサイ奴が実在する。 Body hacking mania(ボディー・ハッキング・マニア) ボディー・ハッキングに夢中の人 Quant junky クオント・ジャンキー 測定マニア。自分の健康状態に関するデータを何でも数値化(quantify)したがる人。小型軽量な測…
2022年度も1か月が過ぎました。 今年初めて医師や看護師になって医療現場に立った皆さまも少し慣れましたでしょうか? 呼吸器科をローテートしている先生方も専門研修で忙しい毎日を過ごしているのではないでしょうか? 呼吸器内科は肺がんに代表される悪性疾患、COPD・喘息などの気道の疾患、細菌性肺炎や肺結核のほかに、この2年間は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの感染性疾患、急性期の呼吸器管理や慢性呼吸不全など幅広い分野の診療にあたっています。 わたくしは10年以上研修医や呼吸器内科を志す若い先生方を指導してきました。呼吸器科の短い研修期間で全ての疾患や病態を経験できるわけではありませ…
朝5時半に起床。手術用の服に着替え、さいごの水分としてダカラを飲んでから待機。麻酔と手術と痛みが憂鬱すぎてテンションが上がらない。6時から点滴開始。血圧やらバイタルを確認して、最後のモニターを取って元気を確認し、8時20分頃に車いすで病棟を出立。Kの保育園送迎もあり、このときは母が来てくれていて、手術室の前までついてきてくれた。今日は連休のあいまということもあって、手術室はそれほど混んでないのだそうだ。朝の待機列も短めとのことだった。手術室に入ってさっそく麻酔の処置が始まるが、これが結局一番緊張するのだった。ときどきちくっと痛みが走ったりして「どこが痛いですか?」と麻酔科のO先生がおっしゃるも…