医学・歯学の高度化・専門化にしたがって、その診療科や分野において高度な知識や技量、経験を持つ医師・歯科医師のこと。
登録医、認定医、専門医、指導医など細分化された区分が設けられているのが一般であり、各医歯学系学会が認定・付与し、現在約50の学会が本制度を設け、のべ2万4千人ほどの医師・歯科医師が認定を受けている。
今日は土曜だから遅めの出勤で良くてたくさん寝れたはずなのに眠い。 全く集中できず、少し自分のことに取り掛かったと思えば、ネットをしたりXを見たり。どうでも良い関係ない情報に躍らせれてた。1週間頑張ったご褒美と集中するためにカフェでコーヒーを購入するも、全く効果なし。全然だめだった。そうはいっても、今までたまっていた雑務をいろいろとこなしたわけだけど。 数日前に、Xで旧帝大の元心臓外科教授が自由診療クリニックにいったというポストがあった。あの人が!と驚いたわけだけど、実際にはどんな人なのかは全く知らない。話したこともないし、講演でチラっと聞いたことがあるだけ。心臓外科なのに研究がメインな人だった…
研修医の先生をきちんと指導することができる医者を育てるために、厚生労働省が「指導医」という資格を作っています。あまり気が乗らなかったのですが、僕もこの資格を取得するために、二泊三日の講習会を受講したことがあります。そこで学んだことは「コーチング技術」の大切さについてでした。世の中にはパワハラ上司やパワハラ監督など、古臭くて化石みたいな存在の人間がまだ生き残っていますが、そんな人たちこそコーチング技術を学び、世の中にみっともない姿を晒し続けるのを今すぐやめてほしいものです。 パワハラ上司やパワハラ監督なんて論外 先日、外来診療の合間に面白いものを見つけました。それは「現在”アウト”なハラスメント…
貸借対照表は経済規模などを表していて、その企業の『体格』を表している感じです。 今日は『損益計算書』についての話ですが、ボクシングでいえばパンチ力がどのくらいなのかという『利益を出す能力』を表しています。 損益計算書はドラクエで言う攻撃力みたいなもの! 損益計算書(P/L Profit and loss statement)とは 損益計算書はwater fallと言われるように100%の収益から経費を引いて残ったものが利益! 損益計算書(P/L)とは、企業が1会計年度(通常1年)の活動のなかでいくら売上(収益)が出て、いくら費用がかかり、いくら利益(損失)が出たのかを記載したもので…
『高血圧』の最後として『Clinical inertia』の話です。 がおー JSH2019には厳格な血圧コントロールが重要であるにも関わらず、血圧コントロールが不十分な場合、Clinical inertiaが関連することがあると言ってます。 …というか、他の糖尿病やCKD他、どの分野でも言われていることです。 「Inertia」は状態が変化しない慣性の意味です。 『Clinical inertia』とは 治療を開始すべきであるのに開始しない状態 治療強化を行うべきなのに行わない状態 のことを意味します。 医者側の「まぁ、いっか」や患者さん側の「薬を増やしたくないんです」みたいなのが原因となり…
とうとう高血圧に使うお薬の話です。今回は完全に医療系の方向けですが、これも専攻医が1回のレクチャーで覚えさせられる内容の一部です。専門用語の方が入りやすいと思うので、通常のレクチャー通りで専門用語は書き換えてません。 薬物治療 ACE-I ARB Ca拮抗薬 利尿剤 βブロッカー(αβブロッカー含む) ARNI(アーニーと呼ばれる) 結局どの薬を使うのか? 合併症がない場合はコクランレビュー15)からは総心血管イベントとうっ血性心不全に関しては利尿剤>Ca拮抗薬、脳卒中に関してはCa拮抗薬>ACE-I/ARB、心筋梗塞でもCa拮抗薬>ARBだが、うっ血性心不全に関してはACE-I/ARB>Ca…
高血圧の治療のうち、お薬を使わない他の治療についてです。 運動 運動 運動が降圧効果があることは1986年に週3回の運動プログラム(135分/週)と週7回の運動プログラム(315分/週)の降圧効果を比較11)したところ、週7回の方が有意に低下していたが、その70〜100%を週3回のプログラムが達成していたため、2日に1回程度、週120分程度の運動がよく推奨されている。その後、頻度と週の総運動時間のどちらがより重要かを確認するために2003年にステージ1または2の本態性高血圧の207人の未治療被験者を対象とした8週間の運動介入研究12)が行われた。運動の期間と頻度/週に基づいて5つの群に分けられ…
やっと『高血圧の治療』の話です。 でもまだまだ途中なんです…。 校長先生の話のように長い『高血圧』の話… 高血圧の治療 非薬物治療 DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension diet):米国保健福祉省の国立衛生研究所(NHLBI)が考案した血圧を低下させる目標の健康的な食事で、果物、野菜、全粒粉、低脂肪の食品、豆類、ナッツ、種、脂肪の少ない赤身の肉を推奨、K、Ca、Mg、食物繊維豊富な食事のこと。飽和脂肪酸、コレステロール少ない、心血管疾患による死亡、心筋梗塞、脳卒中を減らすことがわかっている。DASH食自体は血圧を下げることについてエビデンス…
『高血圧』は治療した方が良いといっても、どこまで下げたら良いの?という部分は医者によって説明が違います。最近までの研究だとこんなことがわかってますよーというお話です。 高血圧の話は険しい道のりと一緒…長いんです。 治療目標について JSH2019 75歳以上、蛋白尿陰性CKD、脳血管障害(両側頸動脈狭窄、脳主幹動脈閉塞) ⇨ 140/90mmHg それ以外 ⇨ 130/80mmHg 75歳以上でDMや蛋白尿陽性CKDがある場合で忍容性があれば130/80mmHg ACC/AHA2017 一律130/80mmHg ESC/ESH2018 65歳未満の健常人130/80mmHg 65歳以上 140…
さて、『高血圧の話』の続きです。そろそろ退屈ですよね…、わかります、わかります。 忙しい日々に勉強させられる専攻医… 高血圧の初期評価 初期評価は3つの軸で行うとわかりやすいです(JNC7より)。 ①心血管リスクの評価 ②臓器障害/心血管疾患合併の有無 ③二次性高血圧の除外 の順番です。 高血圧の初期評価①について ①心血管リスクの評価として 電子カルテから 年齢(男>55歳、女>65歳) 受付時に確認しているはず! 肥満(BMI>30) 初診時に身長・体重測定を忘れずに! 検査より 糖尿病 血糖値、HbA1c 脂質異常症 HDL、T-cho、TG ※保険上LDLを含められず、LDL=T-ch…
さて、前回『高血圧の歴史』的な部分の話で終わってしまいましたが、勉強を始めるときに『歴史から語りたがる』のは昭和生まれの古臭い考えなのはわかってますが、うちのクリニックの研修は歴史から入るワンパターンですw!すみません。 昭和世代の勉強は歴史から! …では続きです。赤字は追加説明です。 高血圧のスクリーニングの対象(誰に血圧測定を行うのかという話です) USPSTF(米国予防医学専門委員会:United States Preventive Services Task Forceというエビデンスや費用などを参考に予防医学の推奨を行っている機関で推奨対象、推奨開始年齢と終了年齢などが設けられている…