引っ越しのたびに、なぜか手放せずに持ち続けてきたパーティ用のバッグがある。30年くらい前に買ったものだけど、正直なところ、いつどんな理由で買ったのかはもう覚えていない。ブランドもわからないし、値段もたしか2万円くらいだったかな、という曖昧な記憶だけ。 特別な思い入れがあるわけでもなく、「いつか使うかも」と思っていたわけでもない。ただ、なんとなく捨てずに、その都度ダンボールに入れて運んできた。 そんなバッグが、今回ふと出番を迎えた。 甥っ子の披露宴。 ベージュのシンプルなワンピースに合わせるバッグを考えていたとき、ふと思い出して取り出してみたら――これが驚くほどしっくりきた。色も雰囲気もぴったり…