皆さんは応急処置の講習を受けたことがあるでしょうか? 最近の応急処置講習、特に心肺蘇生法とセットで学ぶ「普通救命講習」などでは、AED(自動体外式除細動器)の使い方が中心になっていると感じた方が多いのではないでしょうか。「昔はもっと色々な怪我の手当を教わったのに、現行の講習ではAEDばっかりで偏ってる?」そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。 今回は、なぜ現代の応急処置講習がAEDを重視しているのか、その背景と理由を解説します。そして、AED以外の、日常生活で役立つ応急手当を学びたい場合に、どんな道筋があるのかもご紹介します。 「救命の連鎖」の鍵となるAED まず、なぜAEDが現行の講習の中…