思想史家の藤田省三さんの対談集を読んでいるのですが、会話だけに、書いたものよりも少しは話がわかるのか思いきや、安易で甘い期待だったことを随所に思い知らされて、苦笑いするばかりです。でも、背景を含めてようやく話についていけるようになったと思ったところで、もう人生も晩年。もう少し早く話がわかるようになれていたらなあとも思うのですが、逆に、早ければ何かが変わっていたのかと思うと、それは何とも……。 今日はユーモアについて、少しだけ書いてみます。昨日も戯れ言をものしましたが、笑いやユーモアは単純に楽しいというだけでなく、局面を変える力があると思います。多くの人に知られているとおり、アウシュヴィッツ(オ…