絵巻切断―佐竹本三十六歌仙の流転 作者:光雪, 高島,隆史, 井上 美術公論社 Amazon 光悦寺を訪ねその生い立ちを学ぶと、その活動の一部を現代まで引き継ぐ光悦会という組織に行き当たる。ちなみに私自身はお茶とは無縁の人間であるが、茶道にかかわる数寄者に興味関心がある。 本阿弥光悦が、京都鷹峯に居を構え一大芸術村を作り上げたのは前述したとおり。いわゆるプロデューサーとして多くの作品を残しているが、ご本人も書を筆頭に刀剣鑑定、陶芸家、蒔絵師、茶人としても超一流の文化人であった。 ちなみに家康がなぜ光悦に鷹峯という辺鄙な場所を与えたのか。光悦が当時の後水尾天皇とつながりがあったことより、朝廷(都…