→茶道
湯を沸かし茶を点てて飲むことそれ自体の総称。 日本の代表的な伝統芸能であり総合芸術。
最も古い文献では陸羽(〜804)が書いた『茶経』より茶の記述は始まる。 鎌倉時代、栄西禅師により「茶」が日本に紹介され、 禅宗の一様式「茶礼」として日本に根付く。
おはようございます。 サマータイムとなった、とはいえ、まだ春はつま先程度のソルトレイクシティ。今週初めは暖かめですが、木曜日、金曜日あたりからお天気が崩れて、雨そして雪。 またまだ春満開、というわけにはゆきませぬ サマータイム初日は、一時間とはいえ、睡眠時間がずれてしかも短かったので、どうも頭がすっきりしませぬ。それでもやらねばならぬ家事はあるわけなので、ここで一服、と 久しぶりにお点前など 先日、コストコさんで抹茶の大袋を買ってきましたものでね。誰も見てないし、ってんで、おっそろしいまでの簡略お点前。 実は、竹のしゃかしゃか(なんて言うんでしたっけ?)もいいけれど、もっと簡単に抹茶を楽しもう…
久遠の糸杉が私を囲む色褪せた秋よりもなお青ざめて私は自ら墓場へ赴く数学の天才ガロアは、恋愛沙汰から決闘に追い込まれ二十才でこの世を去った。 ガロアの天才は、不遇な運気の中で自滅的な道を選んだと言っても間違いではない。人生は紙一重で、その時々の選択に、ほんの少し余白があったとしたら、 すべての結果は変わっていたのかもしれないと、そう思えるのです。 泣かないでくれ。二十歳で死ぬのには、ありったけの勇気が要るのだから。 決闘に破れ、虫の息のガロアは弟にそう告げる。それは、自分の命にかえても守るべき理念があそこにあり、 その自尊心が真実として、その理念と同じであるという意味で美しいのです。 七十才で同…
春風亭一之輔独演会@葡萄屋寄席 www.budoya.net 「茶の湯」と「意地くらべ」。 茶の湯は例によって一之輔師流の工夫がふんだんに入るスタイル。 通りすがりの人を拉致拘束して茶の湯に強制参加させたり。 さて意地くらべ、初見の噺。珍品らしい。 実際、聴いたことのない噺です。 タイトル通り、50円借りたはっつぁんと貸した隠居の意地くらべの噺。 「井戸の茶碗」と「三方一両損」を足したような。 正直、ちょっと飲み込みづらかったです。 50円返す際の強情隠居への八五郎の弁明の内容が、一度目と二度目で本質的に同じ (二度目はより詳細に説明してるだけ)。だけど隠居はそれで納得しちゃう。 そこがちょっ…
日本の茶道は、その実践だけでなく、使用される道具や空間の設計においても深い芸術性を持っています。 このブログ記事では、茶道具の美学、茶室の設計、そして茶の湯の儀式がどのようにして芸術と融合するのかについて探ります。 茶道具の美学:茶杓や茶碗などの道具に宿る美意識と芸術性 茶道で使用される各道具は、単なる機能的なアイテムではなく、それぞれが独自の美学を持っています。 例えば、茶杓(ちゃしゃく)は一本の竹から作られることが多く、その曲線美や質感は使用者に穏やかな感覚を与えます。 茶碗もまた、形状、色、釉薬の選択がその季節や茶会のテーマを反映して選ばれ、見る者に美的喜びを提供します。 これらの道具は…
日本の茶道は、単にお茶を淹れる技術以上のものを提供します。 それは心の平穏とリラックスを促す精神的な実践であり、瞑想的な体験としても機能します。 このブログ記事では、茶道がどのようにして心を落ち着かせ、内面の平和をもたらすのかを探ります。 一服の茶の心地よさ:茶道の世界で味わう静寂と癒し 茶道のセッションは、「一服の茶」として知られ、これは文字通り一杯の茶でありながら、その背後には深い意味が込められています。 この短い時間の中で、参加者は外の世界の騒音から離れ、現在に集中することが求められます。 この集中は、心を穏やかにし、日常生活のストレスから解放する静寂と癒しの瞬間を提供します。 茶室の設…
茶道、または日本の伝統的な「茶の湯」は、単なるお茶を飲む行為を超えた深い文化的意義を持つ芸術形式です。 このブログ記事では、茶道の歴史的起源、精神的背景、そしてその美学的な道具について掘り下げていきます。 茶道の起源:茶の湯の始まりと発展 茶道の起源は、中国から日本へと茶が伝わった奈良時代まで遡ることができますが、今日私たちが知る形の茶道が確立されたのは室町時代に入ってからです。 特に、禅宗の僧侶たちによって茶の文化が取り入れられ、精神性と瞑想の一環として発展しました。 その後、千利休によってさらに形式と哲学が洗練され、侘び寂びという美意識とともに、日本独自の文化として確立しました。 茶道の精…
9月下旬の稽古で出て来た主菓子の銘が「雁に月」。薄く黄色なまん丸お月様の上に、雁が二羽飛んでいる模様が付いていた。そこで先生が「雁が手紙を運んでくるという話があったけど、あれは中国のお話だったっけ・・・」とつぶやいていました。 そこで調べてみると、雁信や雁書という言葉あるようです。 前漢の李陵の元同僚である蘇武が昭帝の使者として匈奴へと赴くが、蘇武捕らえられてしまいます。そして匈奴は蘇武は死んだと言って返しません。昭帝は返すように交渉するが埒があかない。そこで一計を案じ、射おとした雁の足に蘇武からの手紙が括り付けてあった、と言って生存している事を主張し交渉に結果返ってくることが出来たとのこと。…
先日先生に指摘されたのは「歩き方や立ち方もすっとしてていいんだけど、持ち出すときの道具が低いのよね。もっと敬ってね」と言われた。 この一言には思い当たる事があった。 自分の点前をしっかりしようと、あるいみかっこつけようと考えて点前の稽古をしていて、道具や客を敬うことまで心が行き渡っていない。 私には気働きがない。茶友を見ていてもそれは思った。ある茶会でお弁当を頂く点心席に入ったとき私は席についてお弁当を開けようとしたが、茶友は部屋の端にあるお茶を取りに行った。私にも同じお茶セットが目に入ったはずだが、お茶を入れようという行為に結びつかなかった。もしかすると自分の喉が渇いていたら、お茶を入れたか…
茶会を開催する前提条件として必然性があるはずだ。 何故このときに、この場所で、この人を招いてこの人が開催するのか、その必然性がある。 一番分かりやすいのは記念の茶会。あるときに発生したイベントを記念して人を招く。半白の茶事は、50才を記念して亭主が世話になった人を、ゆかりの場所に招く。これが分かりやすい。 そして必要な物は道具立て。場・時・人の三要素に調和していない物を使わないことが条件となる。もし卒業記念の茶会にドラえもんの茶碗が出てきたらおかしいが、卒業生本人がドラえもんが好きだったり、研究対象がドラえもんだったらふさわしい取り合わせとなるだろう。 調和度という物は、-1~1の間で表現でき…
骨董品や古美術品には、にせものや贋作がつきものです。 古備前焼にも、桃山時代の茶道具や特注品や献上品などの名品には高価な評価がされますので、その分贋作や偽物も多く作られている歴史があります。 そこで今回の動画では、古備前焼の偽物が疑われやすいケースを紹介します! 〇〇があるものには、特に注意が必要です!その正体とは? 動画でご覧ください! www.youtube.com 安土・桃山時代(1572-1598)の茶会記には、古備前焼の茶入や花入はほとんど出てきません。なので、桃山茶陶と呼ばれるそれらの品目や耳付などの装飾の目立つ作品には特に注意が必要です!