戦国時代の大坂や京都では、有力大名の接待などには「茶の湯」をもって迎えられていたようだ。いざ戦(いくさ)となると、気持ちが興奮して抑えられなかった武将たちが、お茶のカフェインや厳かな作法に浸ることで、心の鎮静化を図ったようだ。わび茶の総帥と言えば、千宗易と言う茶人がピカ一で名を馳せていた。 また有力大名の地元では、茶の湯で使うお茶菓子が流行した時代でもあった。藩内でお菓子屋さんが商いを始め、羊かんなどもお茶請けに使われたが、正規品の羊かんはさて置き、お店で労働する丁稚さんが、お暇を貰って実家へ里帰りするのに、羊かんの本来使う餡子量より少なく配合して、薄味羊かんをお土産にしたそうだ。 その実態は…