この文章を誰かが読んでくれたら、それほど嬉しいことはないと思う。 よく考えてみれば、そうなのだ。 私たちは、普段から友人の文章をまじまじと読んだりしないし、同僚のメール文の美しさには目もくれない。チャットも、メールも「情報を受け取る」ことが目的だからだ。 それなのに、顔も見たこともない会ったこともない誰かが、この文章を読んで「共感した」「あるよね~」と思ってくれることって、すごいことなのだ。仲のいい友人ですら、そのような向き合い方をしないからだ。 一方で、通りすがりの文章だからこそ、適度な距離感で読めるという利点もある。それは、いつでも離脱できるということに繋がるし、とことん追いかけることもで…