若い頃に、横山光輝さんの「三国志」を読んでいた。 なんと、全60巻という大作である。 タイトルが、「三国志」となっているが、原作となっているのは、史書である「三国志」ではなく、説話である「三国志演義」である。 同じ頃に、「水滸伝」や「項羽と劉邦」も、横山さんの作品で読んでいた。 漫画が先で、その後に文庫版で原作を読んでいたものだ。 私が小学生の頃読んでいた漫画の「鉄人28号」や「伊賀の影丸」も横山光輝さんの作品だった。 そして、20年ほど前に、横山さんは自宅の火事で亡くなって、それを新聞記事で知った。 ウィキペディアの記事によると、彼の遺作は「殷周伝説」である。 「殷周伝説」は、中国の伝奇小説…