「もっと大きく育て」「もっとたくさん獲れ」。効率と生産性を追い求める現代農業の常識に、静かに、しかし力強く異を唱える農場が北海道にあります。彼らが向き合うのは、市場の数値ではなく、土の健康と玉ねぎそのものの”声”。経済合理性だけでは測れない価値を追求し、食の「あたりまえ」を問い直す。今回は、北海道石狩郡新篠津村から、土の力と作物の声に耳を傾けるという独自の哲学で、多くの消費者や有名企業からも支持される新篠津つちから農場株式会社の決算を読み解き、その経営思想と、これからの農業の未来像を探ります。 20250228_56_新篠津つちから農場決算 決算ハイライト(第56期) 資産合計: 202百万円…