(承前) 前項は、江別の大ベテラン絵本作家の手島圭三郎さんが、地元の口語歌人・伊東音次郎の短歌を題材にして描いた水彩画の展示を、旧町村農場内の一室で見たという話でした。見終わると、閉館時刻の午後5時が近づいていました。場内の目立つ場所に銅像が立っています。 町村敬貴まちむらひろたか(1882〜1969)は、札幌農学校(後の北大)と米国ウィスコンシン州立農科大学で学び、父の跡をついで町村農場を石狩の樽川に開いた人物です。農場は昭和初期に、江別の対雁ツイシカリに(現地名は江別市いずみ野)移りますが、町村敬貴は「牛づくりの神様」と呼ばれるほどの酪農家として活躍しました。戦中に貴族院議員、戦後は参議院…