Old Testament(英)
ユダヤ教の正典「タナハ」(正典*1)に等しい。略称は「旧約」。
古代のキリスト教会は、ユダヤ教の正典に、イエスの言行録である福音書や使徒の手紙等からなる文書群を新たに付加し、独自の正典である『聖書』を編集した。その際に、キリスト教会は、ユダヤ教の正典部分を、新たに付加した文書群から区別して「旧約聖書」と呼んだ。
ちなみに、近年ではユダヤ教に対する配慮から「旧約聖書」ではなく、「ヘブライ語聖書」(Hebrew Bible)という呼び名が使われることもある。
古代ヘブライ語(一部アラム語)で書かれている。
以上のような内容から構成されている。
旧約聖書には、異なる時代・著者が記した47の文書(カトリックの場合)または39の文書(プロテスタントの場合)が編集されている。古い部分は紀元前10世紀頃、新しい部分は前2世紀に書かれた。これらはすべて長年にわたる古代イスラエル人の知的活動の所産であり、さまざまな教訓や逸話を味わうことができる。詩編なども面白い。
神の名前「YHWH」が約7000回も出現する。日本語では、称号である主や、母音を補ったエホバあるいはヤハウェと訳出されることが多い。
映画化作品としては「十戒」などが有名。
以下は西方キリスト教の正典。
ユダヤ教や東方教会では含まれる文書など構成は異なる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A7%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8
文書の配列はユダヤ教とキリスト教で若干異なる。以下はキリスト教における配列。★はカトリック教会の第二正典(新共同訳聖書における旧約聖書続編の一部)に含まれる本である。
*1:そのほか外典、偽典もあり