はじめに サムエル記は、サムエルという預言者が概ねカバーした時代のお話です。 これまでユダヤの民は政教分離、というよりも、『教』しかなかったところに、『政』が持ち込まれます。つまり、民が王を持ちたい言いだしたのです。 その結果、サウル王、ついでダビデ王が即位するというストーリーです。 サウル王治世 サウルの時代の話は結構地味です。 概要をいえば、農夫のちびっ子から王様に選ばれた、スター誕生的な成り上がり物語。王になり、当初はイケイケアゲアゲでしたが、次第に慢が発生し、主への捧げものについて勝手に(間違った)判断をしたことで、主の恩寵から外れてしまう。 忖度が足りない! この後落ち目になってゆき…