雨だった。朝、ウォン・カーウァイ『欲望の翼』を観る。ウォン・カーウァイは『恋する惑星』が肌に合わなかったためそんなに積極的に観たいとは思っていなかった(だが『恋する惑星』は最近観直していい映画だなとも思った)。でもこの『欲望の翼』はなかなか興味深かった。深い思索を感じさせる登場人物のひとり語りに村上春樹などの文学と共通するものを感じ、ウォン・カーウァイとハルキ文学は意外と(?)相性がいいのではないかとも思う。繊細な登場人物の内省とB級活劇の要素が巧みに組み合わさった映画だと思った。昼になり、岩井俊二『Love Letter』を観る。まだ「ワープロ」が活躍していた時代、つまりインターネットが大々…