刺さった。ブッ刺さってしまった。正直にいうと、この作品を観る前は、この作品が自分に刺さるとは思わなかった。 数ヶ月前頃に、環境省とその大臣の水俣病被害者とその家族への対応が問題になっていたし(個人的に、あれは流石にやばいなと、倫理観や思いやりが欠如していると思った)、この作品自体のimdbのスコアも高かったので、観ようと思った。 ミドルエイジクライシス真っ只中の、写真家。自分のスタイルも、信念もあるがそれは過去の栄光とともに大半を置いてきてしまった。 主人公のユージンは、彼が経験し、無辜の市民が犠牲になったしまった太平洋戦争での沖縄戦と、チッソ工場による公害を自分の中で重ね合わさざるを得ない。…