ケイシー・アフレックがアカデミー主演男優賞を受賞したマンチェスター・バイ・ザ・シーを観た。 主人公の感情とライフスタイルを映し出しながら、ローテンポで進んでいく物語が、そのオーディエンスである僕の心に染み渡っていく感覚が確かにあった。 時の経過を感じさせる演出は秀逸で、僕たちの心に共鳴し、シンパシーを感じさせてくれる。 過去を乗り越えるのではなく、過去と向き合うことが、自分自身が生き抜かなければならない現実を突き進めてくれる。 時の経過や過去と現在を組み合わせた演出は、間違いなくオーディエンスの心に響く。なぜなら、僕達は時の経過の中で生き、過去の羅列が現在を創り出している。その過去が悲劇だろう…