更衣

清々し衣更えして聖橋 み

いくら暑いとはいえ、流石に９月も半ばを過ぎますと、更衣をしなさい！って、得体の知れない物からの 圧 を感じてしまいます。 母から刷り込まれている、着物の常識みたいなものからの 違和感 かも知れません。 ＜その１＞ この夏、最後の絽の着物です（９月１５日着用） 本来で有れば、８月の末に相応しいコーデだと思います。 夏の帯は、絽、紗、羅などあるのですが、それが組み合わされたような変わった織りの物も多く、何？と思うこともあります。 お祖母様や、お母様のタンスから、帯を選ぶ際、伺えない場合は、粗い織りで、風通しのよさそうなものでしたら、夏帯として使われてかまわないと思います。 この帯も、変わり織りです…

今年は、梅雨入りが遅れていますね。 雨の心配なく、着物を選べるのは楽しいです。 ５月半ばから、単衣の着物を着ていますが、正式な更衣は６月１日となります。 今回は、母が特にお気に入りだった単衣の着物２種です。 ＜その１＞ 結城紬 単衣の時期は、６月と９月なのですが、 その両方に着る着物と、どちらか一方のひと月だけに着る着物とに分かれがちです。 季節の花、たとえばアジサイなどが描かれていれば、もう６月にしか着ることが出来ないという、とても贅沢な着物になります。 この着物は、涼しげな色合いを初夏に求めても、残暑に求めても良いように思いますが、私は６月に着ることが多いです。 紬には、どんな帯を合わせる…

皇后が冊立《さくりつ》されることになっていたが、 斎宮《さいぐう》の女御《にょご》は 母君から委託された方であるから、 自分としてはぜひこの方を 推薦しなければならないという源氏の態度であった。 御母后も内親王でいられたあとへ、 またも王氏の后《きさき》の立つことは 一方に偏したことであると批難を加える者もあった。 そうした人たちは弘徽殿《こきでん》の女御《にょご》が だれよりも早く後宮《こうきゅう》にはいった人であるから、 その人の后に昇格されるのが当然であるとも言うのである。 双方に味方が現われて、 だれもどうなることかと不安がっていた。 兵部卿《ひょうぶきょう》の宮と申した方は 今は式部…

「お母様の御息所はきわめて聡明な人だったのですが、 私の若気のあやまちから浮き名を流させることになりました上、 私は一生恨めしい者と思われることになったのですが、 私は心苦しく思っているのでございます。 私は許されることなしにその人を死なせてしまいましたが、 亡くなります少し前に斎宮のことを言い出したのでございます。 私としましては、 さすがに聞いた以上は遺言を実行する誠意のある者として 頼んで行くのであると思えてうれしゅうございまして、 無関係な人でも、 孤児の境遇になった人には同情されるものなのですから、 まして以前のことがございまして、 亡くなりましたあとでも、 昔の恨みを忘れてもらえる…

虎屋 季節の生菓子 更衣(こうい) 虎屋 5月30日から6月1日の3日間限定販売の生菓子、更衣。 1770年、江戸時代明和年間から続く意匠で、この3日間しか販売されない知る人ぞ知る和菓子だと思います。明日1日購入するチャンスがありますので、良かったら、予約の電話をして買ってみてください。希少性の高いお菓子なので、和菓子好き、虎屋好きの方にはきっと喜んでいただけます。 その名の通り、衣替えにちなんだ和菓子で、餡に米粉を混ぜて蒸し、和三盆をもみこんで作られているそうです。表面に和三盆を薄くはくようにまとわせていて、薄着に着替える風情を表しているそうです。和三盆の味わいがしっかり残る和菓子ですが、個…

今日はこの時期にしか頂けないお菓子をお目当てに、六本木の東京ミッドタウンにある『とらや』さんへ行ってまいりました。夏になるとこの大きな暖簾が白に衣替えされ、それはそれは素敵で、「ああ夏が来るのね」と、季節を感じるものですが、今日は5月最終日、衣替え前でまだ紺色の暖簾がかかっていました。開店が11時なので、どうしても欲しいお菓子がある時は午前中に足を運ぶようにしています。 今日も時間が早かったので、店内には季節のお菓子がたくさん並んでいました。どれもこれもお持ち帰りしたいと毎度毎度目移りしてしまうのですが、今回のお目当てはこちらのお菓子です。5月30日〜6月1日までのわずか3日間の期間限定なので…