著者の最首悟(さいしゅさとる)と語らう中高生たちの思考力の深さ、高さに驚く。 「能力で人を分けなくなる日 いのちと価値のあいだ」 最首悟(さいしゅさとる) 創元社 シリーズ「あいだで考える」 最首悟さんの4番目の子どもの星子さんはダウン症と重度の知的障害を持ち、目が見えず、言葉を話さず、立つことも、歩くこともわずかでひとりでは食事も排泄もできません。最首さんと母親の五十鈴さんがお世話をして、今日まで家で暮らしてきました。 (P8) その最首さん(86歳)のもとに集まった中高生たちが、命とは、生とは、死とは、能力とは……を語り合った、その記録。 人は頼り頼られて生きているけど、それは「依存」とは…