中島敦の作。初出:昭和18年7月「文学界」
前漢の武将(?−74BC)。また、彼の名を冠した、中島敦の小説(遺作)。 匈奴に囚われ、匈奴には厚遇されるも、望郷の思い断ちがたい李陵、李陵を弁護して漢の武帝の怒りに触れ、宮刑に処せられた司馬遷、一切匈奴に心を許さず、帰郷を果たした蘇武の3者のありようが活写されるという小説である。
宋の名将・楊家一族の物語 老生がメインの芝居で、主演俳優が通しで前半の《李陵碑》で楊継業、後半の《清官冊》で寇準を演じることが多いです。 《李陵碑》 李陵と蘇武 《清官冊》 杜鎮傑が演じる楊継業 youtu.be 《李陵碑》 あらすじ 宋代。 侵攻してきた遼に対して、元帥の潘洪は楊継業に先鋒を命じる。楊継業は六郎(六男・楊延昭)と七郎(七男・楊延嗣)を率いて出陣する。 両狼山で遼軍に包囲された楊継業は、七郎に包囲を突破させて援軍を求める。 潘洪は子の潘豹を楊七郎に殺された仇から援軍を送らず、宋に叛いたとして矢を射かけて七郎を殺してしまう。 七郎が夢枕に立った楊継業は、六郎に事態を探るよう命じて…
中島敦『李陵・山月記』新潮文庫(昭和44年9月20日発行) 『李陵』概略 中編小説。昭和18年7月『文學界』。昭和21年、小山書店初版発行。 あらすじを記す。 漢武帝の治世。李陵は匈奴との戦に敗れ捕縛される。武帝はその敗報に赫怒し、李陵の罪を臣下に諮る。帝に阿る諸臣は李陵を讒言誣告するが、ひとり太史令だけが大いにその忠勇を弁ず。司馬遷である。これによって遷は宮刑を受く。いっぽう匈奴に囚われた李陵は、単于に下ることを潔しとしなかったが、老母妻子弟が悉く殺されたことを知るに及び、匈奴に下る。李陵は中郎将蘇武が胡地になおあることを知る。蘇武は節を曲げず、十九年。その地にあった。やがて武帝は崩じ、陵と…