九段理江/新潮社/芥川賞受賞作 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon あらすじ 犯罪者は犯罪者になる前は不遇な環境にいた被害者。かわいそうな人たちである。 だから同情し支援するために東京の美しい場所に高層タワーを建設、 そこで幸福な生活を送ってもらうという取組がスタートする。 多様性の象徴とされているタワーなのだが・・・。 感想 私がこの小説で最も心に引っかかったのは、 タワーの入居条件で言葉を制限するということ。 ネガティブな言葉は全て忘れなければならないというルールである。 言葉を制限されるというのは、人としてとても大事なものを奪われてしまう気がする。 知っていて使わないのと…