染織シリーズ vol.3 絞って、染めて、広げる。タイダイという体験 夏といえばタイダイ、タイダイといえば夏——というイメージは正しいし、その背景には理由がある。タイダイ(Tie-Dye)は布を縛ったり折ったり絞ったりして、染料が入らない部分を意図的に作り出す防染技法だ。縛った部分が白く残り、染料が滲んだ部分が色として現れる。その境界は制御できない。だから一着ごとに模様が違う。世界に同じものが存在しない服が、この技法から生まれる。 タイダイの歴史は古く、6世紀ごろのインドや日本(纐纈染め・こうけちぞめ)、アフリカなどで独自に発展した。現代的なイメージとして定着したのは1960〜70年代のアメリ…