もうこの作品も観劇した日から1年経ってしまったのですが、未だに自分の気持ちにどう折り合いをつけたらいいか判断しかねているんですよね。 演劇作品としての出来は素晴らしかったと思うのに、そう感じた事実をどうにも肯定しきれない引っかがりがずっと残っている気がして。 だからといって観なければよかったとは全然思っていなくて、困ったなぁと思いながら時折箱から取り出しては掌に乗せてしげしげと眺めているような、そんな感覚をずっと持っています。 現代から19世紀まで140年を遡り8世代に及ぶ人々を描く壮大な物語というふれこみ、 事前に悲劇喜劇に掲載されたものを読んだ人達が口を揃えて難解だという戯曲、加えて公式か…