1879年10月20日 - 1946年1月30日 明治後期〜昭和初期に活躍したジャーナリスト。経済学者。文芸評論家。 新聞記者を経て京都帝国大学教授となる。 1928年に日本労農党結成に参加。1938年より日本共産党の地下運動に入るが、翌年治安維持法により検挙。 1937年、自身の運動の敗北を宣言し出獄。
*「貴公子」と呼ぶに相応しい近衛文麿(ウィキペディア) 【あらすじ】 1891年、公爵近衛篤麿の長男として生まれた近衛文麿は、学習院中等科から一高、東京帝大に進むも、マルクス経済学の河上肇や差別問題の学者が揃っている京都帝大に転学する。学習院で同窓だった木戸幸一や原田熊雄と京都でも同窓となり親交を深めた。25歳で世襲して公爵・貴族院議員となる。 1918年論文「英米本位の平和主義を排す」を発表し、翌年のパリ講和会議では人種的差別撤廃提案が否決され、欧米に対して否定的な見方が強まる。政治的活動を始めると、家柄に加えて高学歴や風貌、英米に追従しない主張で国民の人気も獲得していく。2・26事件の後次…
河上肇の『貧乏物語』は吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』と同じように人生の普遍性を扱っている古典ですね。貧乏の近代的な定義に始まり、大正時代における貧乏人の増大とその窮状、その原因とその帰結をわかりやすく述べている。日本が欧米列強に国力を接近させると、国内の貧困層の増加も同じような悲惨さを呈するようになった。この時点では河上肇は英国宰相ロイド・ジョージの礼賛をして、帝国主義のトップダウン型の改善を信じています。 然れども、時代は深刻な状況に進むとともに、彼はこの本の続編を書いています。 それが『第2貧乏物語』 マルクス主義の影響があらわな内容です。 ja.wikipedia.org 貧困を減…
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著者の渡辺清氏は1925年生まれ。16歳で自ら志願して海軍に入隊、大和と並んで世界最大最強と謳われた戦艦武蔵に乗り組んで米軍と戦った。 武蔵は1944年10月に撃沈されたが渡辺氏はかろうじて生き残り、その後配属された駆逐艦の艦上で8月15日の敗戦を迎えた。この日のことを、氏はある対談で次のように語っている。(『現代の眼』1962年12月号) 敗戦は挫折というよりも、ナメクジに塩をかけると溶けますが、あんなふうに自分自身が崩れていく実感がありました。 この書は、渡辺氏が故郷の村に復員した1945年9月から翌4月までの日記を収録したものだが、純粋に「現人神」昭和天皇を信仰する軍国少年のまま帝国軍人…