カレンダーを一枚めくり、季節はとうとう7月に入ってしまった。 夏の気配が本格的になるにつれ、海は少しずつその表情を変え、そして人間社会のルールが色濃く介入してくるようになる。7月からの海開き期間中、サーフィンが許されるのは朝の9時までか、あるいは夕方の5時以降に限られる。日中の海は海水浴客のためのものとなり、波乗りの時間は明確に制限されるのだ。 時間が限定される分、海は当然のごとく混雑する。おまけに水温が上がれば、チクチクと肌を刺す厄介なクラゲたちも姿を見せ始める。だからこそ、本格的な夏が始まる前の「今のうち」に、少しでも静かな海を味わっておきたいと思うのは、自然な感情だった。 画面越しの海と…