私雨邸の殺人に関する各人の視点作者:渡辺 優双葉社Amazon クローズド・サークルの多重解決もの。 なんだけど、全部が稚拙でぎこちない。 いかにもミステリ・プロパーでない人の書いた、見よう見まね作品に思えた。 とにかく必然性の無いことばかり。 トリックなんて、今どきこんなもんをと、あきれてしまうような幼稚さ。工夫もなんも無し。 それだけに逆にはじめから想定にも入らないという、逆説的な効果を生み出してはいるけど。 でも、絶対それって、狙ってやってることじゃないと思う。 「適当」だけで作られた事件であり、作品って感触。 ああ、「適当」って「妥当」な方の真逆の意味もあるか。 じゃあ、表現を変えて、…