アナツバメ(海燕)の巣。アナツバメの分泌物で作られている。ベトナム中部沖のチャム諸島(クーラオチャム)などの海島で採取された。高級食材として知られ、少なくとも江戸初期までには日本にも輸入されていた。 アナツバメの巣 ダンチョン(塘中)の特産品 日本での利用 参考文献 アナツバメの巣 燕巣は、海燕すなわちアナツバメ類のうちジャワアマツバメなどの巣をさす。アナツバメは体長9〜10センチメートル、背と腹に灰色の羽毛があり、尾と翼は黒く、翼の先が尖っている。 アナツバメはベトナム中部の海島に集中して生息しており、18世紀に北部鄭氏の南征軍に従軍した黎貴惇は『撫辺雑録』の中で「嶋傍燕窩無数、鳥以千万計」…