『火の後に 片山廣子翻訳集成』(幻戯書房 2017年)に収録されている 片山廣子(松村みね子)さんの翻訳小説について、 ジョン・コーノス作「茶をつぐ女」については前回書きました(>>) きょうは 「ホテルの客」 リヴィングストン作 「鍵をかけて!」 マッカレー作 についてです。 前回に続いてまず、原作を特定しようとしたのですが これが難題でした。 リヴィングストンは Robert Armstrong Livingston, Jr. (1885-1948) 1920年代~30年代に アメリカのパルプフィクション誌「Detective Story Magazine」に小説を発表し、 単行本になって…