朝、目を覚ましたとき、まだ暗闇の中にいるような感覚がありました。 目の前にあるのはぼやけた天井。それを見つめていると、自分がどこにいるのか、そしてなぜここにいるのかすら分からなくなる瞬間があります。 布団の中は温かいけれど、同時にそこは私の牢獄でもある。 外に出ることができない、出たくない、でも、このままではいけないという声が頭の中でこだまします。 時計を見ると、もう昼近く。朝食は食べていません。 何かを食べる気力もありません。 台所まで行くのが一つの大きな壁で、冷蔵庫を開けることがまるで重労働のように感じられます。 それでも何かを食べなければいけないと思い、ゆっくりと体を動かし始めます。 パ…