新生活に向けて、住まい探しに『明窓(250305)』は思う。時代は変わった。ほとんどが木質系の材料を使ったフローリング。昭和生まれの田舎育ちには、間取り図で和室を表す黄緑色を目にするとほっとする。畳表の国内生産量は減少が続く。輸入物の割合が高まるとともに、1996年に約70%だった国内自給率は低下し、2007年以降は20%前後で推移する。日本らしい暮らしを支える伝統が失われはしないか心配になる。素朴な風合いの畳に触れると、気持ちが落ち着く。調湿効果や断熱性などの機能面からも良さを見直す動きがあるそうだ。「起きて半畳、寝て一畳」はぜいたくを慎むべきであるという言葉だが、部屋の畳も古くなった。そろ…