和歌の一体で、最も普通の歌体。五七五七七の五句三一音を原則とする。起原はよくわからず、諸説あるが、万葉時代には既に確立し、長歌・旋頭歌(せどうか)などのすたれた平安時代以降は、和歌といえば短歌をさすに至った。みじかうた。みそひともじ。
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許さない あなた達から 言われたら その時 気づく 一人の軽さ
この先に乗る人なしと知るときのバスの車内は少し華やぐ 六厩めれう いしみちはここで終わりてぬかるみを具象具象と歩くほかなし よき火口(ほくち)探しにゆきて時は過ぎついに火蓋を切ることはなく 車窓より眺むる街の煙突の毒気を高く放り上げたり 点となり線ともなろう鳶たちの行きし方など知る由もなく
奪われた 一瞬の隙間 胸の穴 飛び込んでみる 覚悟のつもり
短歌原文 この味が いいねと君が 言ったから 七月六日は サラダ記念日 俵万智 『サラダ記念日』 俵万智さんの 口語短歌 「短歌って何か昔の人がやってたやつ?」「渋いなあ」とみなさん思うかもしれませんが、この短歌はいかがでしょうか?どの単語も親しみやすく、意味もすっと入ってくる。普段使う言葉がそのまま短歌になった口語短歌というものです。そして、この口語短歌の第一人者が今回の短歌を詠んだ俵万智(たわら まち)さんです。 俵万智さんは早稲田大学在学中に短歌を作り始め、卒業後は高校教師として働きながら創作活動を続けました。1985年角川短歌賞次賞、1986年角川短歌賞、そして1987年に『サラダ記念…
うしお こんばんは たじま こんばんは うしお 前回分の文章を直していて気づいたんですが、 たじま はい うしお わたしたちオンライン短歌市に出たいと思っていたわけなので短歌の話をしなきゃいけないですね。 たじま あ〜〜〜。そういえばそうですね。短歌の話をしましょう。 うしお たじまさんの短歌的近況はいかがですか? たじま 2020年、私たちの先輩にあたる歌人の歌集がたくさん出版されましたが、最近気になる短歌の話題といえばやっぱり永井祐歌集ですね。 うしお われわれの先輩って導入したのに直接の先輩ではなかった永井祐の話になったのウケてる。 たじま しまった。話のまくらにしちゃった………。先輩と…
新しい 世界を求め 苦しんで 自ら覗く 世界の淵を
角川「短歌」2020年10月号に掲載していただいた、「岡井隆略年譜」について。短歌 2020年10月号発売日: 2020/09/25メディア: 雑誌 発端 中島からの回答 補足 その後(2021年1月23日追記) [余談]我田引水すると 発端 「現代短歌」83号(3月号)の特集「追悼 岡井隆」を読んで。加藤治郎氏は岡井の歌集を35冊と数えている。従って最終歌集の『鉄の蜜蜂』は第三十五歌集と言うことになる(加藤氏はそこまでは書いてないが)— 奥村晃作 (@okumura80kousak) 2021年1月21日 詩歌集の『ヘイ 龍(ドラゴン) カム・ヒアといふ声(こゑ)がするまつ暗(くら)だぜつて…
夜空から 気配を感じ 足を止め 月と光と 君のぬくもり
少し前から短歌に興味を持ってネットで色々見てる。 これは短歌の情報サイト tankaness.com これは短歌の投稿サイト utakatanka.jp これは短歌のフリーペーパー www.utalover.com 情報を仕入れるのも大事だけど投稿サイトに投稿してハートがついたりするととても嬉しい。こんな短歌を詠みました。 異次元へ繋がるうちの洗濯機 片方だけの靴下は行く
意味もなく つながる時を 求めてる 体だけなら 救われるのに
本名は藤原忠平(ふじわらのただひら)で平安中期の貴族。59代宇多天皇から62代村上天皇まで摂政・関白・太政大臣を歴任した。 この歌で行幸されるのを待っているのは60代醍醐天皇とされる。 一面の紅葉の中では、猫もさぞかし映えるに違いないのです。
君だけに 臆病なのは 隠しても 言い訳の壁 越えてみせると
透かされた いつもと違う 日常が あなたを許す 僕がいるから
今はもう あなたのことが わからない 理解してたと わかったつもりで
年始は人並みの休みをもらったが、それ以降はいろいろと回らなくなってきている。もう一月という感じは残っておらず、ただの「冬」である。 それでもなんとか SNS の方に一首、出来たらここにも一首という感じの毎日にはしたいものである。 自分に向いているのは自然詠なのか、ただごと歌なのか、前衛短歌なのか、未だわからなくている。今のところは SNS にただ事っぽい歌を、こちらのブログにはやや実験的なものを上げて行ければと思っている。 憐れんで引き合わせたらめきめきときらきらまでも去ってゆくなり 六厩めれう 震災忌に寄せて 列車より遠の松原眺むれば眺むることも祈りと思わん
1月24日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)エリカ散るハスキーの声聞きたけれ 雅舟 【花】エリカ(ツツジ科) 【花言葉】幸運【短歌】人生のひとこまとして幸せの今日をエリカの花求めたり 鳥海昭子 よき日の記念に鉢植えのエリカを買い求めました。花は人の 喜びを、悲しみを、ときにさみしさをともにしてくれます。、 いいことがあるたびに庭の鉢植えが増えていきます。 【季語】エリカ 【俳句】空港に帰着の刻をエリカ活く 横山房子 風の道は海鳴りの道エリカ咲く 伊丹さち子 花散るとエリカ唄ひし人いづこ 白河小夜子【万葉歌】あら玉の年の緒長くかく恋ひばまこと我が命全からめやも 巻12…
これは「音の詩集♫」 優しく心に触れてくる そよ風のような「春の歌」 メンデルスゾーン: 春の歌 (youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”) メンデルスゾーンのピアノ作品集である「無言歌集」。 「無言」のうちに「歌集にまとめる」なんて、なんともシャレてます。 とても仲の良かったメンデルスゾーンの姉、ファニーが「無言歌集」と名づけたと言われていますね。 メンデルスゾーンの「音」によって表現された歌心であるピアノ作品集「無言歌集」の解説とおすすめ名盤を紹介です。 【ここをクリックする…
玄関のすぐ外に誰かいる。コツコツとなにかの物音がする。ブルブルと怯えていたら雨が屋根をつたって落ちる音だった。明日は雪が降るらしい。震えていたのは寒さのせいか。 最近は情緒がいかれている。笑ってコラえてのどこかよくわからない町でインタビューに答えている子どもたちや老人を見るだけで泣きそうになるし、電車の窓から見える信号待ちをしている車の赤いブレーキランプの連なりにも泣きそうになる。はたまたSMAPの「たいせつ」を夜中に聴いてその言葉とメロディーにも泣きそうになる。 ささやかでもそれぞれに暮らしなのね とか 真実は人の住む街角にある とかもう素晴らしい一節に溢れている。 坂元裕二『花束みたいな恋…
ママの百箇日 卒哭忌 朝のお祈りは いつもどおり いつもの いつもどおりの ひとりの 頼りない こころもとない いたたまれないみたいな そんな朝で いつもどおり だけど 頭痛や寒気が起きてきて また気温が下がってきてるな と気づいた みんな 人生にこんなに 検温するってことも これまではなく生きてきてる と思うけど 入院してたって いや入院してたら 他人まかせだから むしろ体温なんて考えてなかったし… 一日に 不思議な乱高下 これってきっと 以前からあったんだろうなあ パパが末期の胃がん(食道に転移) ママが末期の大腸がん(おそらく…したたか転移) そんな最期を見て知って わかっていても こん…
架空の歌人の代表作三十一首と生涯を振り返った評伝を丸ごと一冊作中作にした長篇小説です。脚註も入っていて本格的なのですが、短歌と評伝のあいだにつながりはほぼありません。著者がことさらに「歌の解釈自体とは別次元のことだが」等と強調するほどに虚しい。 ゴシック以前の、中二病のおたくが如何にしてゴスになったのか、とでもいうべき内容でした。後半に行けば行くほど、紫宮というよりも作中作著者の中二度が上がってきて、紫宮を通した作中作著者の自分語りの様相が強くなってきます。何を選択し何を捨てるか――というところに編者・評伝作者の我が出るのであればこそ。 短歌も自作なのだから解釈も何もないのですが、幻想短歌/小…
三位 忘れ得ぬ花の名前も昨日まであずかり知らぬ国に咲く花 二位 形勢は不利に見えれど名人の勝利への道不思議な旅路 一位 形勢は優勢なれど落ち着かぬ敗者の態度黒歴史あり 女心と秋の空と早くもここでこの文句を出すようではサポーターの名折れであるのだが、人心の移ろいやすさは花の命もとこしえに感じられるほど短いものだとは流石にあきれ返るばかりである。我が国のマスコミ諸賢の風景を眺めれば売電大先生の就任式からわずか数日にして寅親分も既に過去の人の様相だが、どっこい物語は一向に終わる気配はない。表向き形勢不利の大本営発表の背景から陰に陽に漏れ伝わって来るのは、決して敗戦処理の不景気話ではないのであって、寧…
バンドリ!スペシャルイベント「らうくれ!」&「あすはも!」 | BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト 2月ライブの前哨戦としてのトークイベントが配信で実施されました。こちらは「Astral Harmony」(2月23日)の前哨戦として、Poppin'Party・Morfonicaのメンバーが中心となって実施。 昼の部「らうくれ!」視聴記録はこちら 出来事とか
潮の目が大好きだから潮の目を追いかけながら釣りをするんで、(釣りをするんで、) /谷川由里子『ラベンダー・サンダー 』 https://utatopolska.com/entry/tanka-lavenderthunder/(2021.1.20閲覧) 上から順番に読んでいって最初に立ち止まるのは、釣りが大好きだから潮の目を追いかけるのではなく、<潮の目が大好き>だから<潮の目を追いかけながら釣りをする>というところだ。 潮の目は異なる潮の流れがぶつかり合う場所で、魚が獲れやすいらしい。釣り人にとっても恰好のポイントなのだろう。釣りが好きで色々調べていった結果、潮の目という概念を知り魚を多く釣る…
たんぽぽ舎です。【TMM:No4112】 2021年1月23日(土)地震と原発事故情報− 5つの情報をお知らせします 転送歓迎 ━━━━━━━ ★1.『核兵器禁止条約』 《Treaty on Prohibition of Nuclear Weapons(TPNW)》 2021年1月21日ついに発効する 核兵器は非人道的で違法 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表) ★2.「国に忖度した判決」福島第一原発群馬訴訟の原告落胆 「10年たとうが20年たとうが、(福島に)帰れない。 国はこの苦しみを分かっているのか」原告の一人…ほか メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋) 黒木和也 (宮崎県在住) ★3.柏…
天才による凡人のための短歌教室 作者:木下龍也 発売日: 2020/12/25 メディア: Kindle版 本気度が違ったわしには金がねえ/あえて下の句無しでいこうか
仁尾智(著)/小泉さよ(イラスト) 【内容】 --- めっちゃ面白くて、心が温かくなる歌集だった。 キーワードは、ユーモアと肯定かな。 どちらも、今の時代に大切にしたいものです。 俵 万智 --- うっかりしてると、不意に涙の水たまりにはまる。 猫飼いなら誰もが「へへっ」と笑い、「ぐっ」と涙出る。 くるねこ大和 --- (たぶん)世界初の猫歌人・仁尾 智、『猫びより』『ネコまる』13年間の連載がついに単行本化!小泉さよさんの描き下ろしイラストも満載。 【感想】 ★★★★☆ 猫好きなら絶対好きな歌集。 猫にまつわる短歌とそのエピソードが書いてある歌集なのですが、私も猫好きなので「そうそう!こんな…
こんにちは、Itoです。相変わらず、筑波の病院総合内科は病床数オーバーの状況が続いていて非常に厳しい状況ですが、少し精神的にも体力的にも慣れてきつつあるかなという状況です。正確な数値を言えば、病床数上限の丁度1.5倍の数の患者さんを受け入れています (要はリミッターを解除しているわけです)。昼食は……先週1週間のうち半分は食べる時間がありましたので、絶食に強い新人類に進化することは免れたようです (江戸時代は1日2食文化だったので "旧人類" の方が適切なのかな?)。 まぁ、もっとも、前線で槍働きをしている人間からしてみれば、病床数なんかよりもマンパワーの方が現場の実情を反映していて圧倒的に大…
かつては鳥羽院の北面の武士でもあった歌僧西行は、人交りも多様で行動範囲は広く、その経歴は「西行物語絵巻」にまでなってはいるものの、私には謎の多い人物である。不明はさまざまにありながらも、嘆きや愁いの歌の数々には惹かれるままに、専ら作品の事実と余情に縋って作品に近づいては離れるという関係を繰り返してきた。 私の読み違いでなければいいのだが、彼の詠みには、結果として、核心の事物の直叙が注意深く避けられているようなものが少なくない。しかしそれは、あえて隠そうとするはからいのあらわれではなくて、そのように包み込み、あるいは間接化することによってのみ開放がかなえられる感受性のたちなのかもしれないと思うよ…
為末 不思議だなと自分で思うのは、結局答えなんかないと言いながら、ずっと考えつづけて、それを言葉にしつづけてしまっているところなんですよね。 南 それがないと存在し得ないんだもの。しょうがないですよ。とりあえず自転車操業じゃないけど、言いつづけないと耐えられないというのがあるんだと思いますよ。道元禅師の書かれたものもそうですよ。何が書いてあるかよくわからないんです。でも強烈に引きつけられるものがあるのは、結論を出すことを回避しているからだと思いましたね。結論は出ないんだもの。諸行無常と言ってしまえば、それでおしまいですから。結論を出すことを回避しながら、結論は出ないということを書いていくという…