福田復彦 組織社会では職位が上がれば、それに伴い職務権限や責任も大きくなります。日本の場合、両者のバランスが時にして不明瞭になりますが、メキシコなどでは非常にはっきりしており、権限は絶対的なものであり一旦握ったら絶対に手放しません。従業員は与えられた権限内で業務を遂行します。 上司が部下に業務や仕事の指示・命令を出し、遂行させ、経過を細かくチェックし、必要に応じて具体的な指導や監督を行います。また部下は指示や命令などに従い、表立った批判やコメントをしません。社内規定などによって付与された権限とそれに伴う責任は表裏一体なので権限のないものが批判することは許されません。無論、部下は提案などは出来ま…