福岡県の県庁所在地であり、名実ともに九州の中枢都市。政令指定都市でもある。
1889年4月1日の市町村制開始の際に市制施行した日本の最初の市のひとつ。
世界的にも有名な米誌NEWSWEEKで「今、世界で熱い都市BEST10」にも名を連ねる程の都市。
以前は、九州地方の出先機関は地勢的に熊本市が多かったが*1山陽新幹線開通を機に福岡市にシフトした歴史がある。
それに従い民間会社の支社なども福岡市に傾き、現在では九州を代表する都市にまで上り詰めた。
(ちなみに、何故かプロ野球球団(西鉄ライオンズ)はかなり前から存在している)
市の人口は約140万人で九州で最も多く、周辺都市圏人口を含めるとおおよそ250万人程度の規模があり、名古屋に次いで4番目の規模を誇る。
また、北九州市の都市圏とまとめて福北大都市圏で考えた場合、都市圏規模は500万人を越える大きさとなる。
地形は九州北部の日本海に面した福岡平野を主とし、その周辺に都市圏を広げている。
北は玄界灘、南は背振山地に面しており、特に背振山地には1000m級の山を抱えるなど自然が多い。
日本海に面しているにも関わらず、区分では太平洋側気候に含まれる。
夏は冷涼ながらも雨が多く、冬は曇天が続く気候だが、玄界灘を流れる対馬海流の影響で基本的には温暖である。
積雪もまれに(年に1回程度)観測される。
韓国や中国との交流が盛んであり、その恵まれた地勢(プサンが大阪より近い、ソウルが東京とほぼ同距離など)で「アジアの玄関口」と呼ばれている。
実際、博多港における外国航路の乗降人員は約60万人と多く、福岡空港も多くのアジア方面への路線を持っている。
更に日本で初めて稲作を行うなど古くから大陸と交流してきた歴史もあり、元寇(蒙古襲来)で狙われたのも福岡市早良区西新の周辺である。
産業は卸売業の比率が高く、製造業などは非常に少ない、と支店経済都市の色合いが非常に強く出ているのが特徴。
中央に本社を置く大企業の支社などが多く、地場の大企業と言えるものは皆無と言っても過言ではない。
(全国区の企業ではプレナス(持ち帰り弁当大手)、やずや(健康食品)程度)
しかし、最近はアジア市場の成長をにらみ、県内で自動車産業が集積し始めたのに伴い福岡市にも自動車関連企業が増え始めており、中国や韓国などの近隣諸国の企業も続々と福岡市に進出している。
学校組織としては市内に旧帝大である九州大学を抱え、多数の卒業生が存在している。
食文化は非常に豊かである。
博多ラーメンや明太子、もつ鍋などの言わずと知れた名産品の他、玄界灘の魚介類(いか、ふぐ)やうどんなども有名。
街はコンパクトにまとまっており過ごしやすく、食べ物の美味しさや物価の安さ、博多美人(?)などが評価され、札幌市や仙台市、広島市などと並び、人々の人気を集める都市でもある。
*1:現在も総合通信局などは熊本市にある。また、それと関係あるのか、地味に福岡裁判所の中のゆうちょ銀行ATMは熊本支店のものだったりする。
*2:10年間で1.5倍程度。参考:http://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/zaitakushien/shisei/syougaijisyatoujitaityousakekka_2.html
*3:出生地は埼玉の模様。