『すべての享受と、すべての幸福とは消極的なものだが、苦労は積極的なものだ。ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(中央公論新社)』 「若いときの苦労は買ってでもしろ」などと聞いたことはありませんか? なんで、わざわざ、苦労をしなければならないのか疑問だという話もありますね。 でも、このフレーズからは、そのようなニュアンスが滲み出ています。 ショーペンハウアーは、ゲーテに認められて弟子になったこともあるようです。 後にベルリン大学で講義をする事になっても、人気もあるのに、聴講する学生からは理解されていないという葛藤があったようです。でも、玄人には理解されるという板挟みを経験しているようです…