Ep.227 江戸時代の浮世絵の色を現代に甦らせ、その作品が大英博物館に永久所蔵された立原位貫(たちはらいぬき。1951-2015)。 この四日市出身の現代版画家の特別展が23年9月、四日市市立博物館(Ep.21、59、113、119参照)で開かれた。 立原位貫氏 公式HPより 立原氏は江戸時代の有名な浮世絵作品(歌川国芳や歌川国貞など)に関して、 自分でその構図通りの絵を描き、自分で木版を彫り、自分で色を調整して紙に摺ることをした人物だ。 ここで留意すべきは、そもそも江戸時代、浮世絵は「分業制」になっていたということ。 絵師・・・絵を描く人(かつ摺師に色を指示する人) 彫師(ほりし)・・・彫…