作家。1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。八王子市役所に勤務。福祉事務所、教育委員会、 図書館などの業務を経て、1990年『絹の変容』で小説すばる新人賞受賞し、作家デビュー。 代表作は『女たちのジハード』(第117回直木賞受賞)、『ゴサインタン−神の座−』(第10回山本周五郎賞受賞)など。 2004年9月から、朝日新聞朝刊で「讃歌」連載中。
☆ 今日は近隣の小学校の卒業式。カラフルに着飾った子どもたちが艶やかだった。6年前、あんなに幼かった子らがすっかり大きくなった。ご家族の感慨は一入だろう。 ☆ 話題作だというので、映画「ワン・バトル・アフター・アナザー」を観始めたが、30分とたたずリタイアしてしまった。 ☆ 最近のアカデミー受賞作は、何かわかりにくい。これもご時世か。 ★ さて今日は、篠田節子さんの「家鳴り」(新潮文庫)から「春の便り」を読んだ。 ★ 脳梗塞の後遺症のため老人病院の病床にある老女とその世話をする看護師の話。 ★ 「もう桜は咲いたでしょうかね」というのが老女の口癖だった。彼女のベッドは病室の中ほどにあり、体の不自…
篠田節子の『田舎のポルシェ』を読んだ。 表題作の「田舎のポルシェ」、「ボルボ」、「ロケバスアリア」という車がタイトルについたロードノベル3篇を収録。どのお話しもドライブ中に起こるトラブルと、登場人物の内面を巧く描いていて楽しめる。 いずれ甲乙つけがたいが、今年の漢字に選ばれた「熊」に襲われる「ボルボ」は時代を先取りしてて印象的だった。 田舎のポルシェ (文春文庫) [ 篠田 節子 ]価格:902円(税込、送料無料) (2025/12/27時点) 楽天で購入
本日ご紹介する小説はこちら! 冬の光 (文春文庫) 作者:篠田 節子 文藝春秋 Amazon 篠田節子作の「冬の光」です! ☆『冬の光』あらすじ 物語は、四国遍路の旅を終えた直後に、主人公の父が冬の海へ身を投げて亡くなったという衝撃的な出来事から始まります。 穏やかで常識的、「家族の中で最も安心できる存在」だった父が、なぜそんな最期を選んだのか――家族にはまったく心当たりがありません。 まっぷる 四国八十八か所 お遍路の旅 (まっぷるマガジン四国) 昭文社 Amazon 次女の碧(みどり)は、父の遺品や残された手帳、父が辿った遍路の道程を調べるうちに、父が長年抱えていた孤独や、家族に隠していた…
☆ 若い子は流行に敏感だ。少し前は「ぴにぷにシール」が流行っていた。中学生に流行ると小学生に伝播するのが興味深い。 ☆ 最近は、セブンイレブンの「3Dアイス」が話題になっている。500円を超える高価なものだが、そのリアル感が受けている。一度食べてみたいが、近所の店舗ではまだ売り出されていない。 ☆ TikTokやYoutubeの影響力は凄まじい。 ★ さて今日は、篠田節子さんの「家鳴り」(新潮文庫)から「やどかり」を読んだ。 ★ 良い家柄のお坊ちゃんが主人公。国家公務員の上級職に合格したキャリア官僚。今は、町の教育センターで研修を受けている。 ★ 自宅から1時間半の霞が関に行くよりは気楽に仕事…
篠田節子氏の小説について、モデルについてのこんな騒ぎがあるらしい。 弊社刊『青の純度』につきまして | 集英社 文芸ステーション そもそも時事通信もそれに応じた原田氏もフェアではないと思うのだが、書評はあくまでも書評であって、書評といいつつ、問題点を指摘するのは違うのではないか?もちろん学術誌や学問の紀要などではそういった書評もあるだろう。しかし、それは学会という専門的なコミュニティのなかでの書評であって、一般の新聞にのる書評というのは読者が読むと有益と思われる本のご紹介だろう。もちろん朝日新聞が昔書評委員であった草野厚氏に書かせた鈴木雅明氏の書籍への書評も同じようなフェアではないものであった…
2024/11/3〜11/8 1997年第117回直木賞受賞作。ドラマ化もされた。 保険会社で働くOL五人組のそれぞれの人生観、仕事観を描く連作短編。1997年の作品なので、まだ女性が25歳までに結婚して、というクリスマスケーキに例えられていた時代。私は篠田さんより少し後の時代だが、このような価値観があった時代に違和感はないが、今の若い人はこういうのを読んでどう感じるのだろうか。 https://amzn.to/4fKfWkp
人と人とは何とわかりあえないことが多いのだろうか。夫と妻、父と娘、学生時代からの異性の友人。それでも何かのきっかけで、考えたり行動したりすることにより、「わかった!」に近づくことは可能だ。 団塊の世代、企業戦士、相当がんばったが役員にはなれず会社を辞める、長年いろいろあって家庭内での夫・父親としての地位は失墜。とは言っても家族ともども経済的に困ることはなく、そこそこ恵まれた人たちと言えるだろう。しかし、家族なのにわからないという謎はいくつもある。 物語は次女の探索と父親の心の中の手記という形で紡ぎ出され、四国遍路の「結願(けちがん)」へ向けて進んでいく。「冬の光」とは何だったのかも最後にわかる…
「大きくなったら農業がしたい」と言い出した小3の孫のために、娘夫婦が市の農園を申し込んだ。 私は急いで昔読んだ篠田節子の【ブラックボックス】という本を復習する事にした。これ、フィクションなんだけど、結構衝撃的な話。 完全空調、人工光、水耕栽培で完全無菌栽培のハイテク農場で野菜が作られる。それを加工する工場では野菜を次亜塩素酸ソーダに漬け込み、何の動物のどこの部位からとったか分からないたんぱく質をブレンドしたドレッシングに漬け込む。無農薬だし日本の検査基準値には何も引っかからないけど、それを食べた人々は、次々にアレルギーや白血病を患っていく。 この本を読んだ時、どこからどこまでがフィクションか分…
『仮想儀礼』篠田節子 新潮文庫 仮想儀礼(上)(新潮文庫) 作者:篠田節子 新潮社 Amazon 仮想儀礼(下)(新潮文庫) 作者:篠田節子 新潮社 Amazon NHKのドラマを見て面白くて原作を読んでみた。 ドラマは原作とは全くの別物だな。視点を変えて宗教を見る良いドラマだと思う。 原作は、上巻を面白く読んでいてからの、下巻のスピード感と底なしに転げ落ちていくようなストーリー。久しぶりに身体にダメージがくる本だ。 解説に、「確かにこれは人間喜劇であって、しかも同時に身の毛もよだつ恐怖小説にもなっているのである」とあった。本当にその通りだと思う。 宗教を自分がどう見ているか、中から、外から、…
ナゼキニエンタメ!をご覧戴き有難う存じます。 「仮想儀礼」とは 『仮想儀礼』ネタバレ読書感想とドラマとの相違点 今夜いよいよ最終回【追記】原作ラストネタバレ 「仮想儀礼」とは 2023年12月3日にプレミアムドラマ(NHKBS)で放送開始した「仮想儀礼」が面白いので、原作を読んでみました。 「仮想儀礼 それは金のためにインチキな宗教をでっち上げたおろかな二人が 真理と営利を追求する 有難い物語である」 ドラマ冒頭部分のセリフですが、内容そのままです。 ドラマは第5回までが放送されました。全10回の作品。 www.nhk.jp 主要キャストは、教祖桐生慧海きりゅうえかいこと鈴木正彦役青柳翔 EX…