線形増幅

期末テスト35 『大気中で音圧20 μPaを線形増幅で20 dB増幅した時の音圧レベルはどれか』 ヒント： 音圧が20μPa、増幅値が20dBで単位が異なるため、 そのまま計算することはできない。 まずは、音圧から音圧レベルを計算して単位をdB SPLにする。 音圧の基準値P0が20μPaで、問題文の音圧Pが20μPaなので、 音圧レベルは0dB SPLと求められる。 次に20dB増幅するので足し算すると、 0+20=20 20dB SPLが答えである。 補足： 20μPaが0dBというのは覚えておこう。 20μPaは音圧の基準値である。

期末テスト21 『1000 Hz、20 mPaの純音を20 dB増幅したときの音圧レベルはどれか』 ヒント： 20mPaと20dBでは単位が違うのでそのまま計算することはできない。 1000Hzは人間の可聴周波数であるというだけで計算には用いない。 まず、20mPaを音圧レベルに変換したい。 P=20mPa=20×1000μPa=20×103μPa P0=20μPa dB SPL= = = =20×3×log10 =20×3×1 =60 20mPaは60dB SPLと計算できた。 あとは、60dBを20db増幅すればいいので、 60+20=80dB となる。 デシベル計算では基準音圧P0と音圧…

過去問㊼ 今回は20μPaの純音を線形増幅器で20dB増幅したときの音圧レベルを計算する問題。 音圧を音圧レベルに変換して20dB増幅すれば終わり。 なんだけど、今回は20μPaという数値が与えられている。 20μPaは音圧の基準値であり、 人間の最小可聴音圧であることを忘れてはいけない。 つまり、0dBだ。 実は今回は前回のような計算は不要なのだ。 0+20=20 20dB SPLと求められる。 よって、正解は②である。

過去問㊸ 今回から５回連続で線形増幅の計算問題。 今回は音圧レベルが60dBの複合音を線形増幅器で20dB増幅した音圧を計算する。 大前提として、 音圧レベルの単位はdB SPLで、音圧の単位はPaだから、 直接計算することはできない。 dBならdB、PaならPaで単位を統一しないといけない。 今回の問題では音圧レベルと増幅がdBで与えられていて、 音圧を聞かれている。 ということは、dBで計算して最後にPaに単位を変換する必要がある。 音圧レベル→音圧の変換の復習範囲は、 デシベル計算の応用範囲だ。 まず、60dB SPLを20dB増幅するので、 60+20=80dB SPLになる。 あとは…

過去問㊵ 今回は線形増幅の補聴器に純音を入力したときに正しいものを選ぶ問題。 線形増幅（リニア増幅）：増幅が音の大きさによらず一定である。 つまり、小さい音を大きく、大きい音はさらに大きくする増幅方法。 純音が入力されると同じ周波数の純音が出力される。 非線形増幅（ノンリニア増幅）：増幅が音の強さによって変動する。 つまり、小さい音をより大きく、大きい音はわずかに大きくする増幅方法。 純音が入力されると入力にはない純音も出力されることがある。 この問題で重要になるのは増幅している音は純音であるということ。 純音は周波数成分を１つしか持たない。 それは補聴器で増幅しても同じである。 ①出力は倍音…