日本の伝統芸能の一つ。中世頃に成立した歌舞劇。能。お能。 舞と謡と囃子の三要素からなっており、囃子は笛・大鼓・小鼓・太鼓の四つの楽器によって演奏される。 猿楽から発展し、南北朝・室町時代に観阿弥・世阿弥父子が大成した。 明治時代以降、能楽という呼称が用いられるようになった。この場合能と狂言を含めることがある。
iPhoneのけたたましい緊急地震速報で目が覚めた。 外でも災害用の緊急放送が「大地震がきます」的なことを言っている。なんだか訳がわからないので、とりあえず部屋のテレビを着けてNHKを見てみる。どうやら豊後水道のあたりを震源地とする震度6程度の大きな地震があった模様。ここ宮島でもいやな揺れが長いこと続いたが、今はおさまっている。 時計を見れば11時過ぎ。まだ寝てから1時間てくらいしか経っていない。場所が場所なだけに一瞬津波が心配になったが、NHKの緊急速報では津波の心配はありません、と言っているので大丈夫だろうと思い、再び就寝。 とはいえ、波乱の幕開けと言えないか?w 思いの外よく寝れて、起き…
寒暖差が激しいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 私が能楽に興味を持ち始めて約十年。 最近、改めて「能」の面白さを実感しています。 野村萬斎さんの所作や佇まいの美しさに魅力され、 萬斎さんを見たくてあちこち狂言を鑑賞。 当時は、狂言と一緒に行われる能も見ても 勉強嫌いだった私にはほど遠い存在でした。 ただ、何故か能の雰囲気と音と色彩が好きでした。 ということで、「能を読む」話です。 平家物語を読みなおす まず、今年に入り「平家物語」を読み直しました。 能の典拠は「伊勢物語」「源氏物語」「平家物語」などがあるのですが 200以上ある能の曲(演目)の中でも「平家物語」からのものが40曲以…
3/3(日)、法政大学 市ヶ谷キャンパスにて開催された、能楽セミナー『アニメと能楽』に参加してきました。 能狂言『鬼滅の刃』、VR能『攻殻機動隊』、能楽師を描いたアニメ映画『犬王』などを例に挙げ、近年のアニメと能楽のコラボレーションについて紹介していくセミナーです。 nohken.ws.hosei.ac.jp アニメはもちろん、能についても一度観に行ったことがあり、ある程度関心がありました。 また以前読んだ、能にアニメを見出した記事↓が興味深かったことも、参加を決めたきっかけです。 note.com 会場の雰囲気 人の世で「鬼」の姿を目撃すること―能狂言『鬼滅の刃』の世界 アニメ映画「犬王」は…
朝はヴァイオリンのレッスン。プレイエルの2番第1楽章。引き続き「合わせる」というところに苦労する。刻むところはともかく、カノンのようなところとかはそれぞれの音程があってないとどうしようもない。先生が音程を外すことはないので、自分の音程が問題なのだが、これがなかなか。 帰ってきて昼食を食べてから急いで水回りの掃除をして、田園調布舞台まで能楽の稽古に行く。今日は特別稽古なのだ。17時から4月18日に厳島神社御神能で勤める「花月」である。かなり精進しないといけな時期にきた。 ということで、稽古をつけていただいたわけだが、「弓の段」がやはり全然できていないのでご指導を頂く。それからセリフ部分が怪しい。…
朝一番に週次で行っているオンラインミーティング。日々のアクションアイテムの整理というか、整理してもらっているというのが実際のところか。 早めにカップヌードルプロでお昼をすませてオフィスへ行く。オフィスではミーティングに出たり入ったり。投資先の取締役会等にも出席。 適当なところで早く家路につく。しかし、こういうものを発見してしまったので、井の頭線改札前にあるガチャコーナーによらなければと思う次第。 kitan.jp このハチワレはぜひ欲しい。あまりにも欲しいということで、寄ってみたら、あるにはあったが、ちょっと違った泣 View this post on Instagram A post sha…
春は花粉の季節。 先週あたりから鼻が詰まってきて、朝起きた時に緑茶が飲みたくなる衝動が続いています。冬の間は紅茶かハーブティーばかりだったのに、身体がデトックスするように促しているのでしょうか。 さて、今週は稽古能と学生鑑賞教室とで鼓を打たせていただいた一週間でした。 見所(客席)も大事ですが、お相手する先生方(あるいは先輩方)によっても緊張度合が増します。 特に、朝九時からの青山での稽古能は辛かった…低血圧&朝にとことん弱い身としては、他のお囃子の早朝からの迫力にドキドキしっぱなしです(こわいよう)。 一息つきたいときに時々利用するのが吉祥寺のこちらのコーヒー屋さん。 香り高いエスプレッソが…
🌸能楽ア・ラ・モード 七人七色 14:00開演 13:30開場 16:00終演 あわぎんホール チケット一般2000円 中高大生1000円 小学生以下無料 奨学生親子無料招待(要申込・先着300名) 3月9日 能楽ア・ラ・モード
先週は2024年の仕事も本格始動の一週間。 自宅に飾った啓翁桜が咲き始めました 稽古で相模大野や自宅やオンラインを行ったり来たり、と思えば木曜日と金曜日は銀座の観世能楽堂で「野村狂言座」の狂言「野老(ところ)」のアシライを打たせていただきました。 この狂言、能のパロディとしての舞狂言という分類です。大きなヤマノイモの執心を鎮めるために、ワキが弔うと頭に大きなヤマノイモの作り物を戴いたシテが登場するという。 「やっぱり執心がたたるくらいだから、20年ものとかの自然薯かしら」 と思って舞台上からチラ見したら、しっかり大和芋のフォルムの作り物でした。 しかし田舎に育った人間としてはどうしても自然薯を…
本年もよろしくお願い申し上げます。 2024年の初仕事は掛川城のよこ、二宮尊徳由来の場所での謡いぞめ&打初め会でした。 例年は掛川城御殿での開催でしたが、今回はこちら。暖房が効いていて中々快適な空間です。 畳の広い空間が気持ちいい。 最近、自分が日本家屋大好きなことを再認識しています。レトロな電球とか、飴色になった木の柱とかたまらなく愛おしい。昭和レトロも流行っているようなので、ブームにのってる? 今年は掃除のついでに実家の和室を自分の部屋としてカスタマイズ中です。 庭の水仙を一本手折って…よく香ります。 母が以前学習塾の場所として使い、その前は祖母が茶室として使っていた空間です。 謡いを謡え…
🌸文化の森 能楽への招待 海人 清水 県立21世紀館すだちくんの森シアター 14:00開演 13:15開場 入場無料 申込不要 3月20日 能楽 すだちくんの森シアター 🌸地域と触れ合う音楽フェス be SMASH あわぎんホール ・MUSICエリア 16:30 START 全席指定8000円他 ・FOODエリア 11:00~17:00 入場無料(飲食代別途要) 3月20日 あわぎんホール
水川寿也先生の新曲「風姿花伝」を聞く…。4楽章からなるお琴と尺八、三味線の合奏曲。美しい日本の風景と共に、和の旋律が重なりあう。 風姿花伝とは。 世阿弥が記した能の理論書。 「幽玄」「物真似」「花」といった芸の神髄を語る表現はここにその典拠がある。 最古の能楽論の書であり、日本最古の演劇論とも言える。 能の芸道論としても読める一方、日本の美学の古典ともいう。 ( Wikipediaさんより抜粋 ) 「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、となり。この分け目を知ること、肝要の花なり。」 秘密だから花であり、秘密でなければ花ではない。この違いを知る事が秘訣だ。 難しいね、花となるのは…。 佐藤義…
『琉球怪談』 現代実話集 闇と癒しの百物語 小原猛 ボーダーインク 2011/2 <キジムナー> ・たとえば沖縄でもっとポピュラーな妖怪であるキジムナーは、戦後という垣根を越えると、急激に目撃例が減少している。取材していく中でも「戦前はキジムナーがいっぱいいたのにねえ」「戦後すぐはいたけど、もういないさ」という、オジイ、オバアの声を聞いた。 もしかしたら戦争でのウチナーンチュの意識が変わり、キジムナーの存在を受け入れなくなってしまったのかもしれない。沖縄戦、という次元を超えた壁が、怪の世界にも立ちはだかっていることを、身を持って実感した。 <戦後の駄菓子 キジムナーのはなし1> ・Nさんはとあ…
昨日は、渋谷ホールで「なんでもコンサート」。 お題通り、ジャンルは問わずなんでもありのコンサート。 歌、フルート、ピアノ、朗読、仕舞 など。 私は、スペイン歌曲2曲。 印象に残ったものに、金子みすゞの詩集の朗読がある。 どの詩も美しく、童話のようだが、裏側を見据える観察眼にドキッとする。まるでナイフのような鋭さ・・と思っていた。 久しぶりの再会の人もいて、帰り牡蠣のレストランで打ち上げ。 隣に座った人が、「金子みすゞって自殺したんだけど、理由知ってる?」との問いかけ。 彼女は、結婚して娘を授かるが、夫の放蕩のため離婚。子供を連れて実家に戻る。一度は親権を手放した夫は、その後強硬に親権を要求。娘…
2024年度 原田研究室「SHU-MAI文庫」 第1回『群像』が4/19に開催されました。 第1回フライヤー|デザイン, 出題 : 大池智美 課題文; 私たちの身の回りは数多くのモノで溢れている。それらは目に留めることもないなんでもないモノのようで、1つの空間に集積すると強い意志を持っているように感じられる。私たちは建築を通して、そういったメッセージをどのように盛り込むべきだろうか。 補足文1; リビングの吹き抜けや螺旋階段、日差しを取り込む大きな開口部。日常の光景を描く様々なエレメントは、一つの大きな建築となって立ち現れる。そこで繰り広げられる、建築の群像劇とは。 補足文2; 群像とは多くの…
音霊(おとだま)は、音に宿るとされる霊的な力やエネルギーを指す日本の伝統的な概念です。言霊(ことだま)が言葉に宿る力を表すのと同様に、音霊は音そのものが持つ霊性や影響力を象徴しています。このブログでは、音霊の文化的意義と、音が人間の心や現実世界に与える影響について探求します。 音霊の起源と文化的背景 音霊の概念は、自然界に存在する音や人間が生み出す音楽に対する深い畏敬の念から生まれました。古代より、自然界の音(風の音、水の音、動物の声など)は神秘的なメッセージを含んでいると考えられ、また、神々を称えたり、人々を癒したりするために用いられる音楽や歌にも、特別な力が宿っていると信じられてきました。…
桜旅も3週目に突入ですが、翌日中には家に帰り着いておく必要がありましたし、リモート業務の予定もありましたから、実質この日が桜旅としては最終日となりそうです。まずは高浜町のお隣、小浜市の小浜公園です。オバマ大統領誕生時には話題になった街ですね。早朝なので人影も殆ど無い静かな公園でしたが、桜は7~8分咲きといった所でしょうか。 次に向かったのは敦賀市にある金崎宮です。途中若狭有田というローカル感満載のJRの駅や、有名な気比の松原などに寄り道しながら、小樽行の長距離フェリーを見下ろす金崎宮という神社に到着しました。その昔は金ケ崎城というお城のあったところで、色々な悲劇の現場となった場所です。 ライダ…
4泊5日の福井・金沢旅行、4日目。 8時21分に金沢駅前(東口)発の北陸鉄道バスで約10分、8時33分に広小路に到着。 Suica等の交通系ICカードが使用できずに、ICa(アイカ)という独自のものだけだった。 http://www.hokutetsu.co.jp/ica-card 9時00分から予約をしていた妙立時。 3代藩主前田利常の命により、城内にあった祈願所を移して創建された。 外見は2階建てだが、内部は4階建て7層で、出城としての役割も持たせたと言われる。落とし穴や隠し階段、物見台があり、忍者寺とも呼ばれる。 2023年5月8日から1,000円の拝観料が1,200円となった。 htt…
多才な作家の生涯と遺産 Wikipediaより 皆さん、こんにちは! 今回は三島由紀夫に関する雑学をご紹介します! 彼は日本文学界で多才な活躍をした作家であり、その作品と生涯は多くの人々に影響を与えています。 この記事では、彼の多才さ、作品、思想、そして生涯について詳しく探ります。 多才な作家 三島由紀夫は小説家、劇作家、評論家、エッセイストとして広く活躍しました。 彼の作品は美しい文体と哲学的なテーマが特徴で、文学的な技術と内容の深さが高く評価されています。 彼は文学を通じて、現代日本社会や伝統文化の矛盾を探求し、独自の美学と哲学を表現しました。 多様な作品 三島の代表的な小説には「金閣寺」…
戦国時代の大和国(現奈良県域)では南北朝の争乱以来、激しく抗争する二つの国人がいました。 一つは添下郡筒井(現大和郡山市)を本拠として、戦国後期に大和の覇権を握る筒井順昭・順慶父子を輩出した筒井氏。 そしてもう一つが、高市郡越智(現高取町)を本拠とした越智氏です。 越智氏は大和南部を中心に勢力を伸ばし、南北朝時代には南朝方主力として活躍した他、応仁の乱では西軍・畠山義就軍の中核兵力として大和、河内、京都を転戦し、一時は筒井氏ら東軍勢力を大和から駆逐して北和にも勢力を広げました。 戦国後期には一族間の争いもあって衰退し、近世初頭に筒井順慶の策謀と家中の混乱により滅亡しましたが、越智氏は筒井氏と並…
4泊5日の福井・金沢旅行、3日目。 文化の森おでかけパスを購入。以下の金沢市中心部の16の文化施設等に2日間1,000円で入場できる。 文化の森おでかけパス 兼六園、金沢城公園(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)、金沢21 世紀美術館、県立美術館、県立歴史博物館、石川四高記念文化交流館、いしかわ生活工芸ミュージアム、金沢市立中村記念美術館、金沢能楽美術館、鈴木大拙館、前田土佐守家資料館、金沢市老舗記念館、金沢ふるさと偉人館、金沢くらしの博物館、国立工芸館、武家屋敷跡 野村家(成巽閣、加賀本多博物館は割引)。 加賀百万石回遊ルートアプリというものもある。 前田利家像。 金沢城公園 金沢城は佐…
4月7日からずっと体調が悪かったのですが、昨日今日とあまり気分が悪くなることなく1日が過ごせました。 左手を体の下に敷いたまま寝てしまうのは寝返りが打てないせいで、昨日カイロで腰を調整してもらうと昨晩は痺れずに眠れました。今回一番効いているのはカイロかもしれません。 ただ睡眠薬のルネスタは頻脈発症から2mgに増えてしまいました。代わりに出してくれたデエビゴは朝がふらふらになるので国道を運転する私にとって危険で飲めません。薬に弱いなと思います。 まあGWに母の郷里など訪ねたりすると8時間ぐらい眠れそうなのでそれまで我慢します。 それよりも破壊力があったのは能楽の前師匠の座学です。 前から受講した…
源義経公東下り行列 世界遺産“平泉”の有名イベント 1. 春の藤原まつり 2. 毛越寺あやめ祭り 3. 中尊寺薪能 4. 秋の藤原まつり 5. 毛越寺二十日夜祭 春の藤原まつり・5月1日(水)〜5日(日) 世界遺産“平泉”の有名イベント 奥州藤原氏三代がおよそ百年にわたって築いた平泉の文化。ここ平泉は世界遺産の史跡が数多く残され、また自然が魅力的な地です。地元の料理を楽しんだり、多様な宿泊施設で寛いだり、独特の工芸品を手に入れたりすることも観光の楽しみの一つです。この数々の文化遺産が残る平泉の地で、数多くの観光客が訪れ開催されるイベントの中から、代表的な5つをご紹介しますのでぜひご体験ください…
ここ数年春季大会では舞囃子をしていないので、あくまでも御神能へのリハーサルというかんじで参加させて頂いているという事実はあるものの、社中の方々が舞囃子を出されるのでそれを見るのがなかなかの楽しみ。後で聞いた話なのだが、会社の方々も何人かが見に来てくださったということで、この場を借りて熱く御礼申し上げます。これがきっかけに少しでも能楽に関心を持っていただければ望外の喜びです。何卒よろしくお願い致します。 舞囃子はどの方もすごくきっちり仕上げられていて本当に見ごたえがあった。そして最後には会社の同僚かつ姉弟子が「葵の上」を勤めたのだが、これはなかなか凄かった。見応えありありで、彼女の努力が忍ばれる…
前回の投稿からの流れで、世阿弥が著した「風姿花伝」に興味を持ちました。 世阿弥は、大成した能を後世に残すため、システム化し文章にまとめ、約20もの能楽論を書き遺しました。 そのうちでも「風姿花伝」は初期に書かれ、37歳の時に執筆を開始しています。最古の能楽論の書であり、日本最古の演劇論とも言えます。 そんな「風姿花伝」に纏わるサクッと読める3冊を選んでみました。 風姿花伝 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ) 作者:世阿弥・著 夏川賀央・現代語訳 致知出版社 Amazon 「91分で読めます」とあったので、最初に手にしました。原文を現代っぽい言葉に置き換えた本で、ビジネス書のように気軽…
安田登先生の源氏物語寺子屋講演が始まった。 ちょうど「光る君へ」が放映されているので タイムリーだである。 安田先生の話は切り口も面白いし、博識なので 様々なことも混ざってくる。能楽とのかかわりも 興味深い。最後は皆で謡を謡う。 寺子屋のご案内にスケジュールが出ているので ぜひご参加ください。