神のキリスト教会 以下、大貫隆氏の論文「ルカ神学におけるキリスト論と終末論」より引用。 「いずれもルカが終始神を主語として思考するところから来る特徴である。彼によれぱ、神こそがイエスの生涯を含めた救済史の全体を自ら「定めた計画と予知」 (行伝2, 23) によって支配し苺く主宰者であって,イニスまたはキリストはそのために立てられて働く機能なのである。すなわち,ルカの救済史神学の最大の特徴は、それが終始神中心的に構想されている点にある。そこではキリスト論のみならず、天使論,サクン論と教会論も同様に神中心的に考えられていることがやはりコンツェルマンの論証から明らかである。この意味でルカ神学の核心は…