「あなたの命はいくらですか?」──そう尋ねられたら、なんと答えるだろうか。 とっさに頭に浮かぶのは「命はお金にかえられない」という答えかもしれない。ところが現実世界では、命はお金に換算されてしまう。交通事故、医療ミスや労災などで人が亡くなると、「賠償金」が算定され、その額は性別や職業、年齢によって“差”があるのだ。 では、国や国民のために、自らの命を危険にさらす可能性がある自衛隊はリスクが伴う分、もしもの場合は“命の値段”も重くなるのか。 元陸上自衛官で、自衛官専門のファイナンシャルプランナーの佐々木拓也さんが解説する。 「自衛官は公務員なので、訓練や任務で負傷したり亡くなった場合、基本的にほ…