―その2091― ●歌は、「あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ」である。 高知県大豊町粟生 土佐豊永万葉植物園(97)万葉歌碑(橘諸兄) ●歌碑は、高知県大豊町粟生 土佐豊永万葉植物園(97)である。 ●歌をみていこう。 ◆安治佐為能 夜敝佐久其等久 夜都与尓乎 伊麻世和我勢故 美都ゝ思努波牟 (橘諸兄 巻二十 四四四八) ≪書き下し≫あぢさいの八重(やへ)咲くごとく八(や)つ代(よ)にをいませ我が背子(せこ)見つつ偲ばむ (訳)あじさいが次々と色どりを変えてま新しく咲くように、幾年月ののちまでもお元気でいらっしゃい、あなた。あじさいをみるたびにあなたをお偲びしましょ…