影絵家、1924年生まれ、東京都出身、慶應義塾大学卒
光と影で表現する絵画『影絵』
その影絵を芸術として広く浸透させた作家・藤城清治。
カルピスのマークやテレビの天気予報や、40年間続いた雑誌『暮らしの手帖』での影絵の連載などで使われた影絵の作者として広く知られる。
1924年、東京に生まれた藤城は、慶応義塾大学在学中に見たジャワ島の影絵人形劇に魅せられ、影絵の制作を開始。
画家・猪熊弦一郎らに師事していた経験が、黒を生かしたモダンな作風に繋がったといわれる。
童話の世界や郷愁を誘う風俗、景色を幻想的な色彩のシルエットなどが高く評価され、89年には紫綬褒章、95年には勲四等を受章。